TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

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MARIKO 柳田邦男 新潮社 (2)

P.123 昭和22年5月、奥村が天皇・マッカーサー会見の内容を新聞記者にしゃべりすぎたという理由で、免職になり、英成がその後任を務めるよう命じられた。(略)会見の内容は、形式的なあいさつに止まるものではなく、内外の情勢について、かなり率直な意見の交換が行われたものと見られていたが、その内容はほとんど公開されなかった。
(少しでも外部に漏らすと免職、になるような内容が話されていた)
P.124 英成は会見内容をメモにまとめて、宮内庁長官に報告していた。マッカーサー側は記録を残していないから、日本の戦後史の中で重要な意味を持つ天皇・マッカーサー会見の内容は、奥村や英成など御用掛の報告書でしか明らかにすることはできないが、宮内庁はその報告書をいまだ公表していない。
奥村一等書記官について
奥村勝蔵

・・・・・追記:2013年11月23日・・・・・
P.125 :英成がいつクエーカー教徒になったのか、グエンの記憶では、はっきりしない...もともと天皇の希望で皇太子殿下の家庭教師の選考が行われたとき、英成とグエンは、学習院長長山梨勝之進らとともに候補者の中からバイニング夫人を積極的に推薦したいきさつがあった
(戦後寺崎はクエーカー教徒に突然なっている。ちなみにグエンは一貫して長老教会派(プレスピテリアン)である。この急激な信仰は少し謎を含んでいる。
参照:クエーカー教徒 & 参照:クエーカー教徒フェラーズ
参照:クエーカー人脈と新渡戸稲造
ボナー・F・フェラーズ、寺崎英成、関屋貞三郎、バイニング夫人、等クエーカー教徒、ここに貞明皇太后、秩父宮勢津子妃殿下を含む資料もある。
その他:クエーカー人脈ー1クエーカー人脈ー2
・・・・・・・・・
P.60 来栖は、英成のルートとは別に、アメリカの有力財界人を通じて大統領に話を持って行く案も考え、三井物産ニューヨーク支店長宮崎清にその仲介(ルーズベルト親電)を依頼していた。当然来栖の工作は、陸海軍の武官には内密にされた。(少しペイジを戻って。来栖が寺崎に親電工作を依頼している記述部分。すでに11月の末または12月の初め)
p.61 ジョーンズ(スタンレー)博士がルーズベルトと密かに会談したのは12月3日だった...親電工作そのものは本省には内密のうちに進めていたものだから、報告するはずもない。
参照:日米交渉
野村も来栖も寺崎も含めて、在米大使館は、本省の指示とは全く別の行動をとっていて、これではまるで、米国専属の対日本工作機関のようだ。すでに彼らは日本政府とは心理的に決裂しているかに見える。この日米交渉を見ても、単なる米国の時間稼ぎに協力しているようにしか見えない。そして開戦の直前には、「ルーズベルト親電」というスタンドプレーに集中している。来栖は何のためにダブル大使として追加派遣されたのか、意味不明だ。しかし戦後の平和、平和の金科玉条のなかでは、彼らは勝者の側の人間となり、開戦前の逆臣行為は、むしろ平和主義者の戦争回避として賞賛される。平和主義者の戦争回避は結構なのだけれど、内容が内容だけに、ルーズベルト平和主義者アリバイ工作みえみえ、東京裁判でさえ、東條に一蹴された、内容はその程度なのだ。朝河の試案の方なら多少効果的だが、所詮朝河はルーズベルトではないのだから、ルーズベルトの署名も認可も得ることができなかった、ルーズベルトは開戦回避など端から願っていないのだから。
ところで来栖も寺崎もなぜルーズベルトに開戦回避意思などがあると、勝手に思い込んでいたのだろうか?むしろ戦争回避を徹底して望まれたのが天皇陛下だとして、ならば天皇陛下のお言葉をルーズベルトに届けるのが日本人大使の役割ではないのだろうか。開戦に暴走する血に飢えた悪の軍閥に苦しんでおられる天皇陛下をお助けする意味でも。同じ反政府工作をするなら、これならたとえ失敗しても敗戦後には「救国に奔走したもの」として正真正銘の名誉を獲得できただろう。またなによりルーズベルトにとっては真珠湾以上の大きなダメージになっただろう。
大使も大使館員も、自分が派遣されている国で、日頃接している交渉相手と「対峙する」能力がなかったのだろうか、自分のいる場所で周囲に大事にされたいという自己防衛本能からか、一般的に日本人には交渉相手ととことん対峙する、という能力がない。堤堯氏はこれを、丹羽字一郎氏も例に上げ「ミイラ取りがミイラになる」(月刊WILL100号記念特大号)と表現されている。公平を期して以下に参照を二つ付記する。
参照:真珠湾への7日間 外交官たちの苦闘
参照:寺崎太郎(寺崎英成兄)
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