TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

カイロ密談:ルーズベルトと蒋介石

少し古いがWILL4月号、遠藤誉氏のカイロ密談の真相を読んだ。
Baidu IME_2013-8-9_14-52-38
チャイナ・ギャップ 噛み合わない日中の歯車
Dora_PaPa_san's_Pages
やぶしらず通信 yabuDK note
カイロ密談で蒋介石は尖閣領有を放棄←世界日報
WILLの内容(P.212~P.223)はこの本の、第2章「カイロ密談」中国、尖閣領有権主張の決定的矛盾が中心になっている。帯に書かれているように、中国の尖閣領有権主張の決定的矛盾であるが、この論理でいけるのなら早急にこの論理をもとに中国が戦争を仕掛けていると国際裁判所に持ち込めば良い。私はWILLを読んで、尖閣とは関係のない二つのことに強い印象を受けた。ひとつはルーズベルトはこんなことを考えていたのか、こんなことを蒋介石に言っていたのか、という強い驚きである。Dixie Missionと重なるし、現実の米中関係の奥も垣間見れるというものだ。もう一つは蒋介石である。遠藤誉氏もP.222で「さすが日本に留学し、日本の陸軍士官学校で学んだだけのことはある。日本の根本的な思想と構造を、よく理解している」と書いておられる。一応そう書いてはいるが、意見としては「国共内戦で勝ちたかったので、日本と摩擦を増すようなことはしたくなかった」と結論付けておられる。私はルーズベルトと蒋介石の考え方・発想・最終目的に根本的に大きな違いがあったのだと、強く感じた。単に私個人の蒋介石観が微妙に揺れたというだけの話かもしれないが。そして思い出したことがある。

私はシャンソンの石井好子先生と27、8年近くシャンソンのことで文通をしていたのだが、蒋介石に関して、一度意見が完全に別れたことがある。どちらも自分の意見を通すつもりもなかったので、もちろん議論にはならなかったが、今回「カイロ密談」を読んで、石井好子先生のおっしゃったことが正しかったのではないかと、ふと思った。石井先生の自伝的ご著書のなかにはニューヨークの宋美齢とのツーショットのお写真もある。宋美齢はアメリカべったりであるが、戦後の日本もそうなので、別に何とも言うつもりはなかった。問題は蒋介石である。
石井好子(4):蒋介石 by Bruxelles:
参照:石井好子(2):久原房之助:by Bruxelles
産経新聞の蒋介石秘録にも、宋美齢がアメリカ留学したことを自慢すると蒋介石は「僕も日本に留学していた」と誇り高く言い返した、と書いてあった。昭和生まれには全くわからないが、長岡外史関連で考えると、そこに残された蒋介石の資料などを考えると、蒋介石がルーズベルトの誘いにならなかったのは単に「日本と摩擦を増すようなことはしたくなかった」だけではなく、日本人精神を若き蒋介石に吹き込んだ、何人かの日本人が小さくなっていたとはいえ、蒋介石の心の中に住んでいたのではないか、という気がしてきた。
早い話が、毛沢東なら一も二もなくルーズベルトの誘いに飛びついただろう。Dixie Missionもそうだが、結局アメリカが中華民国を国際社会(国連)からも追い出したのは、ルーズベルトがカイロ密談での蒋介石の態度に人間的違和感を感じたのが、その最初の遠因ではなかっただろうか、と思うのである。こんなことはおそらく誰も思わないだろうから、取りあえず書いてみました。
・・・・・・・・・・・・・・
まっ、いずれにせよ日本の敗戦のずっと前から(初めから終わりまで)戦勝国の側にいた蒋介石。いろんな方向から検証しなければならないと思うが、まずこんなところから。
参照:1935年中国「幣制改革」と宋子文
参照:蒋介石の幣制改革

//////////追記:2013年8月11日///////////
WILL4月号をお持ちでない方のために、なんのことかわからないと困るので、少し引用してみます。

P.222: 蒋介石は琉球列島(尖閣諸島を含む沖縄県)を「いえ、要りません」と言っただけでなく「日本を占領するのも遠慮します」とアメリカに対して意思表示したことになる。万一にも、蒋介石がこの時ルーズベルトの「プレゼント」に対して「それではそのようにさせていただきます」と言ったとすれば、日本は「中華民国」にではなく、その後、政権を取った「中華人民共和国」に占領されていたことになる。(カイロ密談の真相より)

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  • 2013/08/26(月) 23:56:56 |
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