TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

保守の怒り (3) 日本国憲法 未完

p.113~「誰も指摘しない陛下の重大な発言
天皇皇后両陛下御結婚満50年に際して(平成21年)
よりの引用部分:

時代にふさわしい新たな皇室のありようについての質問ですが,私は即位以来,昭和天皇を始め,過去の天皇の歩んできた道に度々に思いを致し,また,日本国憲法にある「天皇は,日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」であるという規定に心を致しつつ,国民の期待にこたえられるよう願ってきました。象徴とはどうあるべきかということはいつも私の念頭を離れず,その望ましい在り方を求めて今日に至っています。なお大日本帝国憲法下の天皇の在り方と日本国憲法下の天皇の在り方を比べれば,日本国憲法下の天皇の在り方の方が天皇の長い歴史で見た場合,伝統的な天皇の在り方に沿うものと思います。

この会見はTel Quel Japon過去記事のなかにもかつて引用提示しました。

////////追記:2013年5月29日////////
「誰も指摘しない陛下の重大な発言」より
P.117. 西尾:...あの時のご発言は、戦後保守勢力の自主憲法制定の主張のある意味で全否定につながりかねませんので、なぜこれに保守勢力は沈黙しているのでしょうか...P.119.天皇が軍隊を統帥するということを避けるなら、天皇をどういう位置づけにするのか。天皇の名以外で戦いができるでしょうか...P.121.開戦と同時に陛下は戦争に参加されているんですよ。昭和16年10月20日でも「虎穴にいらずんば虎児を得ずだね」とおっしゃっているわけで、陛下は戦争せざるを得なかった事態をかなり明確に、認識されておられたんですね...P.122&P.123.昭和20年の戦争が終わってからも一億総懺悔と言っているころまでは、天皇の統帥権があることをみんなが認めていた証拠で、あれほど見事に、シーンと林が静まり返るように全国民が停戦したのは天皇の恐ろしいまでの力でした...
P.133~「異様に政治的な天皇発言の意味するもの」
平田:...憲法改正の時に一条を変えて元首にする、九条を変えて国軍を作る、従って統帥権は天皇にある、という憲法改正をさせないように、初めから改正の大枠を作っているのは天皇発言です。その天皇発言に拘束されるのは、左翼ではなくて、右派なんです、保守なんですよ...
西尾:...P.136 ですから我が国の場合は、統帥権を陛下につけないということは正しいかもしれない。その場合は国事行事からも離れていただいて要するに江戸時代以前の天皇制度...そういう考えに深く徹底的に思いをいたしてもいいでしょう。ところがこれがまた保守派は反対なんですよ...
P.144~「どのような憲法に改正されようとしているのだろうか」
平田:P.151.陛下の憲法に関するご発言は、どうも昭和占領期に占領体制正当化のために用意された歴史認識に止まってしまっているように思えるのです。それはむしろ歴史の否定になるのですが。
西尾:さっきあなたが首相か大統領になると言ったけど、それは不健全な話で、そうすると事実上共和制になちゃうんですよね。
平田:共和制です。そういうふうになったら、そうなるんです...
(打ち込みが面倒になってきた。B記)
平田:P.153.陛下が軍とかかわらないということは...国の運命がかかった戦争から天皇だけが降りてしまっている。そうなったら、統治責任を放棄したことになってもう終わりだろうと思うので...
平田:P.155.「憲法九条を改正し、交戦権を認めると天皇が国事行事として宣戦を布告することになり、そのために敗戦となった場合、責任が追及され、皇統の維持に危機が生じる」ので憲法改正に反対「という主張」を保守の雑誌で最初に提示したのは、私の知る限り佐藤優氏です。これはひじょうにひじょうにひじょうに興味深いことです。
(このあたりは実際に本書をお読みください。平和平和と叫ぶだけでは平和は維持できない、それと同じで、改憲改憲と叫び続けてもなんの進歩も見いだせない。しかし保守の大半はそこで完全思考停止している。そのへんを中韓及び左翼に見透かされている。マッカーサー憲法反対の共産党が護憲にまわり、天皇制反対を止めた。)
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・・・・・追記:2013年6月10日・・・・・
本に取り上げられていたのは平成21年のご発言。今日平成2年のご発言を見つけた。お心づもりはこの時から同じであることがわかる。真正保守には聞きたくないことを記憶から消して平然としている、という悪い癖がある。
即位礼正殿の儀のおことば(平成2年11月12日)

さきに、日本国憲法及び皇室典範の定めるところによって皇位を継承しましたが、ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。このときに当たり、改めて、御父昭和天皇六十余年にわたる御在位の間、いかなるときも、国民と苦楽を共にされた御心を心として、常に国民の幸福を願いつつ、日本国憲法を遵守し日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓い、国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。


・・・・・追記:2013年7月3日・・・・・
象徴天皇観と憲法の交錯:東健太郎
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