TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

どこが(究極の駄文)なのか?6-4 Nostradamus

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この文は「どこが(究極の駄文)なのか?6-4 Nostradamus」+「どこが(究極の駄文)なのか?(7) Nostradamus」とダブルタイトルを持つものと位置づけます。 (Bruxelles記)
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前2回同様、今回も本論から離れたが、竹本忠雄氏の「Nostradamus Code」
を取り上げることで、やや引き返す事となった。海竜社刊、定価4300円+税。最後のペイジに「本書とのかかわりから」という小題のもと竹本忠雄紹介文が出ている。

...1976年、斯界の権威、ヴライク・イオネスク博士の「ノストラダムス・メッセージ」を読んで衝撃を受け、同書の翻訳(抄訳2分冊、角川書店)を刊行、同時に博士を日本に招いてフジテレビでソ連崩壊を共同宣言、その期日をも的中させて「ペルティエ+イオネスクの科学的解読法」の正当性を実証し、日仏間で高い評価を得る...

まずこれを普通に読むと1976年の後半か1977年あたりに翻訳本が出て、同年に博士のフジテレビ出演があったと思うだろう。いつものように年代の記入が無いのでそうならざるを得ない。とするとソ連崩壊共同宣言が1976,7年になされたことになる。凄い、というわけだ。調べてみた。本の発売は1991年02月01日。TV出演は?本の中を読むと3月末、深夜放送とある。番組名は書かれていない。露木キャスターの名前が出ている。前後を読むと1991年3月末3夜連続とわかる。しかし1976年でなく1991年である。1985年3月にゴルバチョフがソビエト連邦共産党書記長に就任し、ソ連国内では東欧の社会主義諸国民主化の契機となったペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)などの大改革を断行したことは誰でも知っている。真っ先に動いたのはリトアニアで1990年3月4日、共和国最高会議の議員の選挙が50年ぶりに自由な形で行われ、サユディスが選挙に圧勝し、非共産党員としてはじめて共和国最高会議議長にランズベルギスが就任する。1990年3月11日リトアニア最高会議は、ソ連連邦構成共和国の中でいち早く独立を宣言。このへんのことも既製の過去の事実である。1991年3月ともなれば今年中に崩壊するなどという予想は大概の人に可能なのだ。しかしこの際細かいことは大目にみよう。本の中を読んでみると以下のことがわかる。
1.ヴライク・イオネスク博士というひとは、ルーマニア人でアメリカに亡命し、ニューヨーク住まいであった。
2.竹本氏が日本に案内し出演させたTV局はフジテレビ。
(疑問1)では何故に「日仏間で高い評価を得た」のだろう。最初にチラと見たときはフランスのTV局への出演かと勘違いしてしまった。
(疑問2)ソ連崩壊の共同宣言、一体誰と誰の共同宣言なのか?(あるいは空想で日本とフランスの?)いつの間にか翻訳者が解読者と同じ立場に立って宣言までしている、ということか。竹本氏にはなんでもアリなのだ。言ったモン勝ち、という感覚か。
(疑問3)期日をも的中させ、正当性を実証とある。本の中を見ると小見出しに「ソ連崩壊の期日を満天下に共同TV宣言」とある。はしがき、には「共同宣言し、僥倖にもぴたりそれは的中をみたのでした」とある。しかし本文を読むと予言ソ連崩壊6月12日(実際は12月25日)とあり、どこにもぴたり的中などとは書いていない!←明らかに外れだったのだ!
そもそもヴライク・イオネスク博士とはどういう人物か調べてみた。
Vlaicu Ionescu:wikipedia

nell'aprile del 1991 annunciò alla televisione giapponese che la carriera politica di Gorbačëv si sarebbe inesorabilmente conclusa quella stessa estate.(1991年4月に日本のテレビに出演してゴルバチョフの政治家生命は同年夏に終焉を迎えることになるのは避けがたいと告知した。Bruxelles訳)

解読者本人のwikipediaにはこう記録されているのに、竹本氏の手にかかると、、。まあ、予言とは本来竹本氏のように書くものなのかもしれない。「アメリカ人への手紙」という先例もあることだし、彼の文章スタイルとしておこう。しかし常識としてはVlaicu Ionescu氏のwikipediaのように事実のみを書くべきなのは言うまでもない。
(疑問4)「ノストラダムス・メッセージ」は翻訳となっていて、TV出演は通訳の筈、しかし今回2011年5月発売の「ノストラダムス・コード」は竹本忠雄著、従って竹本氏が発せられた言葉で書かれている、ということは今回本をチラと読んで特に感じるのだが、これは竹本忠雄予言の書、つまりいつの間にかご自身がNostradamus解読者に変身されている。自身がNostradamusのような幻視をする預言者として語るペイジも非常に多い。あたっても当たらなくても最終的には全部ぴたりとあてたことにする、的中率100%の預言者の誕生である。
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1991年4月10日にはヴライク・イオネスク博士を伴って、初代学長、例の統一教会専属福田信之氏が半ば私物化していた国立筑波大学へ行かれる。そこでなんとイオネスク博士来日記念講演をプロデュース。筑波大学はオカルト、フリーパスなんですね。ここで、根が純情な解読マニアの作家イオネスクさん、緊張のあまりちらりと本心をおっしゃった。「アカデミズムの世界でノストラダムスを語るのは初めて」(P.667)そんな大学は、日本国立、筑波大学しか有り得ない!という証言である。

・・・・・追記:2013年2月23日・・・・・
面白いものを発見しました。統一教会の歴史 1980-
1985年8月第2回「世界平和教授アカデミー世界大会」で「ソ連帝国の崩壊」を宣言(スイス)こっちの方が古い。フジテレビは1991年ですよ。Nostradamus-Tadao-Takemotoが文鮮明氏または福田信之氏(文鮮明崇拝者)にでもNostradamus情報をこっそり耳打ちしたのでしょうか?それともそもそもが統一教会情報?ここにも同じ内容の記載が。人類のメシヤ、文鮮明師の業績:1985年8月18日 共産主義終焉宣布。
参照:ゴルバチョフと文鮮明1990年4月11日、ソ連モスクワを訪問した文鮮明総裁(左)がクレムリン宮殿でミハイル·ゴルバチョフ共産党書記長に会って握手している:このへんで統一教会側がある程度の具体的情報を掴んだのでしょう。1991年4月のフジテレビでのNostradamusの予言は、その情報の売り込み、目的は情報の金銭化?それとも竹本氏個人の出涸らし番茶リサイクル?
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第21回日本トンデモ本大賞

秘伝ノストラダムス・コード』は、ヴライク・イオネスク『ノストラダムス・メッセージ』の訳者が、自分でもノストラダムス解釈に挑戦した本。日本で出たノストラダムス本の中でも最高の厚さを誇ります。しかし内容はハチャメチャで、碑文を縦読みして「SIPR」という文字列を見つけ、それを根拠にノストラダムスがシオン修道会の総長だったと結論します。他にも、「ローザンヌ」という地名がアメリカのことだと言ったり、nepveuとPontifeという単語を合わせて「ニッポン」と訳したりします。 ノストラダムスは福島第一原発の事故も予言していたと主張しているのですが、著者の示す訳文は、16世紀のフランスの詩のはずなのに、「原子核」「ウラン238」「中性子」「原子炉」「ベータ線」「核分裂」といった単語が頻出する、むちゃくちゃな超訳です(もちろん原文にそんな単語はありません。) ちなみに著者は筑波大学名誉教授です。::(この程度のハチャメチャならこの本、全編このような解釈で成り立っています。本当は治療入院をお勧めしたい)

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ヴライク・イオネスク
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竹本忠雄監訳『ノストラダムス・メッセージII(未作成)』角川書店、1993年(*この著書は未発表の原稿を翻訳したもので、公刊された原書が存在しない)::1993年にⅡが出たのですね。原書の存在しない、翻訳書。なるほど。書きたい放題書けますね。『秘伝ノストラダムス・コード』2011年はⅢになるわけですね。今度はついに未発表原稿などという言い訳もとっぱらって、お得意の書きたい放題,すなわち自書。

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「Nostradamus Code」P.754 巨大な建屋の群れが白煙黒煙を吐く光景を《7本の大砲よりも広大に噴き上げて》と形容しています。原発が六基並ぶゆえに、大砲七門と持ってきた、味な、レトリック。(正気でこんな馬鹿馬鹿しいことを書けますか?)
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「Nostradamus Code」P.670 「悪魔の詩」を訳した筑波大学助教授五十嵐一氏、筑波大学校内における殺人事件。ご記憶ですか?竹本氏にかかると、これも「ホメイニによって命を奪われるであろう未知の一人物に呼びかけて警告を発した」、ととれる不思議な四行詩もNostradamusの予言の中にあるとして、解読されるのです。「ガリアで始まったもの(仏革命)を[ホメイニ]は持ち帰り、最後の運命を受けし或る者のため(余は)秘密予兆を告ぐ。」何でもかんでも竹本氏にかかるとNostradamusの予言に符合する。こんな頭でまともな歴史検証が出来るとあなた、まだ信じますか?
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「Nostradamus Code」決して断定はせずにああでもない、こうでもないと御託を並べているのですが、その中に日本に関してNostradamus-Tadao-Takemoto氏はこんな幻視も書いています。P.766、P.767。このほうは吉兆というふうには見えません。なぜならこの場合には日本は、「2023年」を境に起こると予言された《東西間戦争》において「中国とその周辺国」の一員として組み込まれ、自らの姿は消えた影の存在となりかねないとも予想されるのですから。日本は鏡にも映らない透明人間になっている。ー悪魔に魂をゆだねたファウストさながらに?(こんなことを勝手に言わせておいていいのでしょうか?「中国とその周辺国の一員として組み込まれ」おかしい臭がしませんか?よりによってこの発言。Nostradamusが言ったことにすれば、根拠なく何を言ってもいいのでしょうか?これじゃ男性宜保愛子にほかなりませんよ。でないとしたら、ですよ、ひょっとしたら、この2行をサブリミナルとして埋め込むために、この分厚いハチャメチャ本が準備されたのかもしれません。)
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世はこともなし? 第76回 霊性の神秘
コラムニスト・元産経新聞論説委員 石井英夫:
月刊正論 2011年10月号 より。
(竹本さんはパリに渡って日仏両語による評論活動やマルロー研究に打ちこみ、同時に、ヨーロッパにおける「南京大虐殺」や「靖国」問題による反日偏向言論とたたかってきた)と書いておられる石井氏もこの信者性白内障を患っておられる。そしてお友達ゆえに、好意的宣伝的書評を頼まれたのでしょう。しかしやはり筆がはしらない。
2009年2月号『Will』に既に書いた「めぐりきて蛍の光」を持ってきて、女性週刊誌の初恋談義並みの記事にして予定原稿の半分を埋めておられる。もしあなただったら、頼まれたらもっとよいしょするでしょう。それが「居酒屋の宴会」なんですよ。(究極の駄文)と正直に酷評なさるのも、保守の仲間の真の友情だと思いますよ。
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なんきん
問題は日本会議が生命をかけて出版したバイリンガルのこの本。何故序言を竹本忠雄に依頼したのか。そしてこの本があたかも竹本忠雄著であるかのように多くの読者が錯覚するような結果を生んだのか?多分「国際的に知名度がある。外国語に強い。肩書きも立派だ」という見てくれに依存したのだろう。前回の最後の結論部分に保守の大半は信者性白内障だと書いたが、日本会議にもそれが当てはまる、と言わざるを得ない。しかし保守最大の組織である。そのためには門を極端に広くする必要がある。有名で肩書きのある人物をこれだけ集めれば、さらに拡大することも可能だ。だからこそ、表に立てる看板の人選には注意が必要だ。門が広いということは、極右も極左も外国スパイも国内スパイも、実際裏で何をやっているかもわからない数々の宗教も、freepass状態にならざるを得ない。個人だけでなく組織もどんなものが絡んでくるかわからない。もう一度前回の記事の結論部をお読みいただきたい。「矛盾を突く目」がどうしても必要なのだ。

『再審「南京大虐殺」-世界に訴える日本の冤罪』刊行にあたって--アメリカ人への手紙筑波大学名誉教授、コレージュ・ド・フランス客員教授 竹本 忠雄 

「太平洋戦争」で日本が敗北し、列島に貴国アメリカ人兵士が満ちあふれたとき、「キルロイ・ウォズ・ヒヤ」という言葉が彼らの間から聞こえてきた。「王殺し、ここに来たれり」とでもいう意味らしい。あちこちの壁に、彼らは得意げにそう落書きして回った。「独裁者ヒロヒト」と「軍国主義者たち」の手から、哀れな日本国民を解放してやるのだというメシア思想の宣言であったろうか...

こんな実体のない文章は普通の神経の人間には書けない。Nostradamus-Tadao-Takemoto、今日上にそのNostradamusに関する著作をチラと紹介した、Nostradamus界に於いてさえ辺境に位置するしかないこのNostradamus男にしか、こんな文章は書けないことが、合わせて読むとよーくご理解いただけるだろう。

(つづく)

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