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TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

通化事件 追記4

通化事件:wikipedia
通化事件に学ぶ国を失うことの過酷:ねずさんのひとりごと

もう30年以上前に福井先輩から通州事件については聞いていたけれど通化事件は初めて知った。Dixie Missionは中国共産党の何を見ていたのだ!日本人民解放連盟を調べていてこの事件に突き当たった。

通化事件Wikipedia参考文献の一番上に「 医師・紙田治一の記録」というものがある。今日はもう遅いので明日に読もうと思っている。もしや、と思ったがやはりそうであった。紙田治一の生涯 [記録]に親子の写真が出ている。現在は画家となっている紙田彰処女詩集「魔の満月」(書肆山田刊)を持って詩壇にデビューした頃、詩人として出会っている。つまり自らキーボードをたたいて体験者として通化事件の記録を残した紙田治一氏は私の古い友人の父親であった。

追記:2012年10月12日
通化事件:英文資料を読むより10倍の時間と100倍の疲労を感じ、何度も何度も休憩を入れながらフラフラになってようやく読み終えた。思考がいろんな方向に結びつき、過去の情報と繋がり、閃いては消え、立ち止まっては、頭を休め「読み」に戻る、また途中何度も投げ出したくなったことも事実である。古い友人の父親が書き残したものでなければ、途中で「読み」を放棄していたかもしれない。いろんな思考が立ち上がり浮遊し、途中で時間を奪った。心と頭が疲れた切った。これを読んで、疲労困憊しない日本人はいないだろう。知識があればあるほど独自の判断を入れたくなる。そして現場にいなかった者として、いくら考えても深く考えても、それは「独断」を免れない。判断は論理を必要とするが、今は疲れて論理が動かない。かすかに感情的思考がただ残るのみである。所謂感想である。
感想1:南京虐殺と、慰安婦問題に類似したものがセットで出てくる。これらは、通化事件からパクった転用ではないか。つまり、自分たちのしたことを、立場を逆転させてあれらを捏造したのではないか。だからありありと、目の前に展開するように語れるのだ。そっくりすぎる。つまり通化事件が、南京や慰安婦の種、になっているのではないかということ。
感想2:これを水島さんにぜひ映画にしていただきたい。このインパクトなら南京のPropagandaを押し返せる。私は過去記事で水島さんの映画のコンセプトを2度否定している。過去記事1過去記事2。早い話が南京のPropagandaを打ち崩すための映画に「南京の真実」などという勘違いするようなタイトルを付けること自体が最悪である。「7人の死刑囚」などというコンセプトも否定すべきことをはっきり否定するものではない。死刑囚という前提を持ってきて、どうして否定できるんですか。 「通化事件」だったら、南京の虐殺というのは、なかったとかあったとか言ってるけれど、本当はこれだったのかと、たいていの人は思うでしょう。慰安婦もしかり。嘘よりも事実が強いに決まっているのです。事実を見せれば、パクリがわかる。
感想3:満州国成立前から満州には漢人が多くいた(焚書図書開封7)らしいけれども、文章の中で満州族を漢民族のように勘違いしている記述が2度あったのが気になった。(引用:だが、第二の悲劇は日本人よりも、むしろ満人……今は中国人となった漢民族の上に、より多くの試練を下すものであった。)満州人は本来女真族の筈で、五族協和で満漢が出てくるのは満州族は漢民族ではないということなのだから。
感想4:この資料は元共同通信社記者、社会部長・山田一郎氏の著「通化幾山河」(『秘録大東亜戦史』満州篇下巻、富士書苑、昭和28年)を基本的に参考にした。ーとありましたが、本当に山田一郎なる人がいたのかどうか、身分を隠した、いかにも偽名のような名前。幾山河にしても瀬島龍三回想録と同じタイトルで、内容と合わないように思うのです。なぜそう思うかといえば、「このとき、山田一郎著「通化幾山河」について事実に相当違いがあるという多数の意見が出され」という筆者の発言もあるので、この点は見落としてはならないのではないかと。所々に日本軍の悪や平和主義が匂うところも、少し気になる。この程度のマイナス史観は「言挙げ」の松原久子氏にもあるものなので、気にする方がおかしいが。パースペクティブをもって書くためにはこの本を参考にせざるを得なかったこともよくわかる。山田一郎氏に関してはあとで調べれなんとかわかるだろう。
感想5:映画にする場合は、紙田氏の視点、つまり蜂起自体が仕組まれた工作にハメられたものであるという見方で描くのがベストだと思う。(引用1:略称「日解連」と呼ばれるこの団体は、北支山西省延安の日本人政治学校で岡野進(野坂参三)から共産主義教育を受けたといわれる杉野一夫(杉本一郎)という人物の指導の下に、中共軍の日本人に対する意志伝達の下請け機関として生まれたものであった。引用2:岡野進(後の日本共産党の野坂参三氏)が作ったという大会運営方式で議事が進んでいった。)通化事件には明らかに岡野(野坂)の影がある。ひとつ前の記事にNozaka was responsible for the POWsと書いた。野坂は延安で日本人捕虜の思想改造を担当していた。その完成したものが通化に来て全てを動かしている。野坂と一番頻繁に接していたAriyoshiはOWIのPropaganda心理作戦の専門要員である。仕組まれた工作の必要がなければ、延安から共産党員化した日本人が送り込まれる必要はない。(参照)野坂が教育したPOWsは全てが農村出身者か無産階級者であった、で?と思ったが、共産化しやすそうな人間を選んで命を維持させ(他を殺戮することで、彼らはすでに選抜された者なのだ)彼らを優遇し、完璧な党員に仕立て上げたものと思われる。通化事件加害者の中には中国共産党に加わった旧日本軍人が多くいた。実際彼らは満人や国民党兵や多くの日本人住民を虐殺した。戦後「中国で女を強姦したとか、中国人を多数虐殺した」とか歴史の証言者として語る日本人の多くは、中国共産党員になっていた日本人だとすると、すべての説明がつく。事実彼らはそうしたのであり、それを証言するのも彼らが宿題として持ち帰った任務なのだ。いずれにせよ通化事件は引っ張り出して公にし拡散しなければならない。いろんな不可解な謎の解明に繋がるはずだ。
感想6: この通化事件を読んで一番思うことは、ねずさんのひとりごとのタイトルにあるように「国を失うことの過酷」に尽きる。国を失えばこうなるのだと、読んで鮮明に感じ取っていただきたい。本来人間存在は国家とかくも直接に一体化しているものなのだ。私が一番それを感じたのは以下の部分だ。(引用:「紅軍進駐万歳!」と赤い字で大書したアーチである。楊旧通化省長以下の日満要人が駅頭に出迎えた。手に手に赤い小旗を持って。)国を失くすということをこれほど痛感させるシーンはない。否応なく奴隷化しなければならない被占領者の悲哀であり屈辱である。たとえハメられたとは言え、決起した日本人たちを誇りに思う。日本は占領期間があったとは言え、国土が残り国民も日本人であり続けた。しかし満州国は消え、その国民も泡のように消えた。「国を失うことの過酷」をシミュレーションでもいいから体験することは、今の日本人の意識に大きな変革をもたらすだろう。そう願いたい。
追記:2012年10月28日
感想7紙田治一氏遺稿のこの部分、永久陣地「光建設」の計画は、どのような作戦と連動していたのだろうか?敗戦を目前にして、日本本土が占領された場合、ここで踏ん張るという発想は地政学的にも有り得る。永久陣地という呼称も「光建設」という計画名も非常に説明的でわかりやすい。それは着々と準備されていたのだ。御前会議で敗戦が決まった時点で、計画は突如破棄・忘却されたのだろう。敗戦後関東軍が引き上げたとは言え、共産中国は余力が出来次第、やはり不気味な「永久陣地」をたたきつぶそうと、計画的に延安から前田光繁をはじめとして、骨の髄まで共産化した工作員を送り込んだと解釈できる。

追記:2012年10月17日
通化事件 その1 & その2 & その3 & その4
通化事件に巻き込まれた流転の王妃
追記:2012年10月19日
通化事件 その5 &
・・・・・・・・・・・・・・・・・

追記・参照 2012年10月29日
年表 日中戦争以後詳細
戦中・戦後を中国で生きた日本人について
Interview List 必読
岡野進の残留日本兵改造
例:11.日本人民解放連盟の出現
例:7.解放連盟の学習会
例:11.牡丹江
例:4.敗戦後の満州
例:28.和平会談決裂
例:29.残留日本軍の終焉
米澤泰英 新刊案内

暗闘―スターリン、トルーマンと日本降伏
長谷川毅著:Tel Quel Japon過去記事
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・・・・・追記:2012年11月8日・・・・・
無理だと半分諦めていた書物を入手した。大東亜戦史7満州編(下)、富士書苑 昭和49年2月5日9版発行、というものだ。謹呈 中東和英の署名と印鑑がある。この人は執筆者のひとりだ。その裏には寄贈者 川北哲殿、という記述もある。お借りした先は、和歌山県立図書館。貴重な写真、イラスト、略図などもある。人が借りて読んだ痕跡は全くない。何故この本を入手したかといえば、山田一郎氏の「通化幾山河」が収録されているからだ。全部で18あり「通化幾山河」は7番目にある。軍人であろうと民間人であろうと、満州に暮らし引き上げてきた親族のいらっしゃる方には、興味深い書物になるのではないかと思う。文字を介してであれども「現地に飛ぶ」体験が視点が必要だと思うからだ。「大事に扱ってください」と図書館員からの伝達があった。言われなくても、撫でるように大切に扱うつもりだ。皆さんにもそうして欲しい。
・・・・・追記:2012年11月10日・・・・・
この文章のなかに以下の部分があるのでピックアップしておく。よくある名前なので何とも言えないが野坂と行動を共にする山田一郎なる人物(おそらく仮名)が登場する。野坂同様大抵が別名を持っているので紛らわしい。

四六年五月二十三日付の東京のCICが野坂の帰国日程をまとめたものがあるにはある(26)。しかしそれは一月十二日に福岡、一月十三日に東京に着いたといったソウル以降の記録が新しいだけである。釜山から福岡までに同船した者には森健、山田一郎、梅田照文のほかに佐藤タケオという人物がおり、さらに野坂よりも数日前に釜山から福岡に着いた岡田文吉が、彼と東京まで同行したとある。

ついでながらこの岡田文吉はTel Quel Japon過去記事に登場する延安名、沢田淳なる人物で、網走刑務所にいる日本共産党幹部徳田球一から延安の岡野に密使として派遣された男である。ご記憶あるだろう。あの河本大作の力を借りて日本から延安入りする日本共産党員である。
探してみるとこの文章に「通化幾山河」を書いた山田一郎氏が登場する。松本重治にイメージが重なる人物のようだ。ひょっとしてこの山田一郎氏と同一人物なのだろうか?

・・・・・追記:2012年11月23日・・・・・
大東亜戦史7満州編(下)、富士書苑 昭和49年2月5日9版発行、を読んで暗澹たる気持ちになった。整えたインフラ、武器、軍人、そこに暮らした日本人、日本の敗戦は、すべての投げ捨てのような気がする。武装解除の命令の前に、熟慮すべきことがあったのではないのか。せめてこの本を紹介しておきたい。
   9784769827191.jpg
参照:菊千代さん: 参照:鉄太郎さん

コメント

滿族人不喜歡日本人
滿族人最希望日本滅亡
滿族人萬歲

  • 2013/01/01(火) 19:49:30 |
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最近では通州事件を知っている中高生がいるそうですが、私が中高生時代(昭和45年(1970)前後)、通州事件はおろか通化事件など、見たことも聞いたこともありませんでした。聞こえてくるのは、シナ人というのは残酷な民族で、昔、両足を別々の馬に綱でつないだ後、その二頭の馬を反対方向に走らせる「股裂き」という処刑法があったとか、「三光作戦」という訳の分からない単語や「日中友好」という言葉、隣の中共がどうも独自の政治をやっているらしいという噂だけでした。
 書店では、毛沢東の赤い表紙の『実践論』や『矛盾論』の分厚い本が並べられ、週刊『少年マガジン』のグラビアや読み物にも、シナでの独自取材記事が載っていて、「・・・人々は、何でも自分の手で作ってしまうのだ。」などと、好意的に書いてあったものです。

 元日本兵がシナのおばあさんたちの面前で、地べたにへばりつくようにして土下座して謝っている様子は、随分前にテレビで見たことがあります。その時感じたのは、「いたたまれない」気持ちと同時に、言いようもない「嫌悪感」でした。そして湧き上がったのは、「沈黙を守っている戦中派が大多数の中、この男は、どうしてこのような行動をするのだろう?」という疑問、言い換えれば「こんなことをする男は、日本人ではない」という反発にも似た感情でした。

ここで指摘されるように、その男が「野坂参三やアメリカの戦時情報局(OWI)の心理操作専門家たち」により洗脳された日本兵だとしたら、相当洗脳された分、謝罪の仕方も半端ではないのも確かに頷けます。

紙田治一氏の遺稿『ああ・・・悲劇の通化暴動事件』を拝読しましたが、読むに堪えない悲惨な結末に至る過程の中にも、のどかな風景描写や女性たちの様子など、目に浮かぶようでした。

特に、終戦の日が近づくにつれ、子供たちの間で奇妙な切り紙の遊びが流行り出し、満人の間で次第に反日の空気が生まれる所や、終戦の日を境に朝鮮人たちが復讐心をむき出しにする所、とりわけ事件の後、通化市の百貨店で「通化事件戦利品展示会!」が開かれた時、風貌も変わり果てた藤田実彦大佐が、人々の前で「対不起(ティーブチー)、すみません」と何度も呟きながら頭を下げる場面は、どんな小説の描写よりも、圧倒的な迫力と説得力を持って読む者に迫ってきます。

ここでふと思い出したのは、映画「ベンハー」の、ガレー船の漕ぎ手である奴隷たちを酷使する、鞭を持ったローマ兵と、シナの映画によくある、父親に怒られ、大家族の前でひざまづき、泣きながら自分で自分の頬をたたき続ける、みじめな男という光景です。
これらの登場人物のえげつない行動は、相手が、こちらの意をいくらでも受け付ける「空っぽの入れ物」である、と思える者だけが成し得る仕業であって、いくら映画やドラマでも、日本ではほとんどお目にかかれないものです。

この日本人決起の「通化事件」そのものが、恐らくハメられたものであるとの指摘は、けだし慧眼であります。それはこの遺稿に描かれた、説明のつかない数々の出来事が暗示しています。

映画『カッコ―の巣の上で』のように、「うるさい邪魔な奴」にはロボトミーの手術で廃人にさせるがごとく、「洗脳」という多くの日本兵の精神を崩壊させる「人を食った」方法は、彼らの伝統と民族性に、恐らくピッタリしたものであったでしょう。
また「社会主義」という思想は、およそ「自己批判や反省」とは無縁の民族が手にした、他者に自己批判という苦しい営みを強いるための、願ってもない道具であったに違いありません。その証拠に、社会主義どころか「解放以前」にすっかり戻った現代でも、子供がお気に入りの玩具を頑として手離さないように、我々日本人に求める賞味期限が切れそうな「過去の反省」を、執拗に、エンドレステープよろしく繰り返しているからです。

ところが現代我々が目にするのは、あの戦争でひどい目に会った人民どころか、派手な格好で人を上から見下ろす傲慢な成金であって、品が無く鼻をつまみたくなるような観光旅行客の姿が、日本人全般のシナ人に対する「心理的現実」なのです。

最近、一頃よく見掛けた「文革」を題材にした映画が見られなくなったのも、自分たちの今の現実とかけ離れていることや、文革の悲劇自体が、あくまで彼ら自身の国内問題であって、普遍性を持たない事に気付いたためでありましょう。


世間的に一定の評価を受けながら、私が全面的に支持できない作品の一つに、『めぐみ 引き裂かれた家族の30年』があります。カナダのクリス・シェリダンとパティ・キム監督夫妻によって制作されたこのドキュメンタリー映画は、横田夫妻の苦難の30年間を、事件の概要と夫妻の日常生活、また関係者のインタビューを中心に感動的に描いています。しかし横田夫妻の講演会で、聴衆の一人だった若い女性が、「在日の友達から、あなたたちも同じことをしたでしょ?」と言われるんです、とメソメソ泣きながら発言しているシーンを織り交ぜている所を見て、横田夫妻には申し訳ないが、感動が半減すると同時に制作者に対する不信感が生まれました。

こうした作品は、やはり我々日本人自身が製作しなければ意味がないのであって、他国がどう思おうが、あくまで自分の主張を貫けるかの覚悟が、こんなところにも問われているのです。

その意味でBruxelles氏が主張されるように、紙田氏の遺稿を元に映画製作すれば、『氷雪の門』のように、我々自身の意識改革に役に立つと共に、嘘を「押し返す」パワーになるに違いありません。

我々が急がねばならないのは、自らは何の努力もせずに「日本人に対する精神的優位」という、親からの持参金を持って、大陸からなだれ込んでくる「箱入り息子、娘たち」や国内の反日勢力から、我々の子弟を守るべく、最強の武器を用意することなのです。


黒ユリ様 コメントありがとうございます

黒ユリさま
コメントありがとうございます。内容に関しては、西尾先生の日録の方にお返事させていただきました。ここはひとつに絞りますね。
「元日本兵がシナのおばあさんたちの面前で、地べたにへばりつくようにして土下座して謝っている様子は、随分前にテレビで見たことがあります。その時感じたのは、「いたたまれない」気持ちと同時に、言いようもない「嫌悪感」でした。」
土下座の内容が違うようです。これがPropaganda filmです。黒ユリさまに、ぜひ見ていただきたいfilmです。
https://www.youtube.com/watch?v=SF-2CcR8IDI
少し長いですが、時間の無駄にはならないと思いますし、「嫌悪感」にもならないと思います。それより多くの謎が解けてくると思います。延安であったアメリカ仕込の中国版Brain Washの有効再利用です。
これを何回かに分けたものを出していたのですが、クリックすると別のものに変わっていました。再度さがしてここにアドレスを記します。
これがないと、日録2番目の記事の内容が不発になるような気がします。どうぞよろしく。

  • 2016/03/21(月) 15:00:25 |
  • URL |
  • Bruxelles #qXcWIg3k
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通化事件

以前、TEL QUEL JAPONでこの通化事件に気付き注目しながらも半信半疑で読み捨てていましたが今回改めて参考資料を熟読し、その重要性に気付かされました。正に「歴史の秘密に迫る」鋭いTEL QUEL JAPONの問題指摘がこの日録で紹介された意義は大きいと思います。ブリュッセル氏が感想6で述べておられる「国を失うことの過酷をシミュレーションでもいいから体験することが今の日本人の意識変革をもたらし」ますので、この通化事件の拡散・共有は非情に役立つでしょう。勇気ある映画化が望ましいことは勿論です。日本の安全保障上、最も必要とされる国民の国防意識を養うのに、遠くない過去に同胞や日本民族が被害者となったことの歴史認識は不可欠であり、中高の教科書に日本人虐殺の記憶を明確に記述することが重要です。いま思いつくだけでも広島原爆、東京空襲のほかに1920年の尼港事件、1937年の通州事件がありますが少なくも通化事件を加えた3事件の悲劇の”事実”は文科省が全ての教科書で記述するよう指導すべきでしょう。”うそ”の南京や慰安婦で、日本人は犯罪者、加害者として青少年に教えることは国民の国防意識にマイナスの影響を与え国の安全保障を脅かします。ウソの南京事件を教科書に乗せ、真実の通化事件が乗らないという現実は誰かが意図的にアレンジしている証です。毎日テレビに登場する能天気なタレントたちは大きな口を開け、食べ物を旨い不味いと云って笑いころげています。北朝鮮が日本海にミサイルを何回発射しても核弾頭を準備し始めても食い物が巧い不味いを繰り返し、政治家は白痴化し政争に明け暮れています。それにしても共産主義思想とそれを体現したソ連・中国共産党の恐ろしさを改めてこの事件は教えていますが日本共産党がその片割れであることを多くの日本の有権者は気付こうともしません。「日本民族解放」とは「日本民族改造、絶滅」と同義であることも。

  • 2016/03/22(火) 16:56:30 |
  • URL |
  • 勇馬眞次郎 #-
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嘆くまい、明日は明るく

コメントありがとうございます。
西尾先生が日録に掲載してくださったおかげで、この記事が読み手を獲得でき、半疑が晴れたことをうれしく思っています。Tel Quel Japonが時の流れに埋もれて読者のないままNet上の幽霊サイトになるのを、なんとかしようと、お心遣いをいただきました。
わずかではありますが「通化事件」を取り上げたBlogが他にもあり、できるだけのリンクを探し出し貼り付けています。しかしTel Quel Japonは通化事件を取り上げてそこで終わり、にするような取り上げ方をしていません。次々と枝を出しニューロンの糸のように絡み合って、各情報の伝達統合&分化、推察の深化、視点の角度の多様化をめざし、その時点での各論の提示を時々はする、といったスタイルを持っているような気がします。
「通化事件」からDixie Mission,延安の外国人Journalistたち、米国指導による日本人捕虜への洗脳、日本共産党というより野坂独自のfixerとしての奇奇怪怪、そしてたとえば日録の(3)においては特に以下の2点の検証に到達しているように思います。
○日本解放第二期工作要綱↓文章最終部に直結
http://yusan.sakura.ne.jp/library/china_kousaku/
○NHK document:
https://www.youtube.com/playlist?list=PLA239DB9A3B2AEB74

振り返ってみると、これらはニクソンの訪中、田中角栄の日中国交回復、統一教会の真の仕事、あっけないロシアの崩壊・冷戦の終了、そして当然のことながら教科書問題、南京、慰安婦問題に派生しました。様々な木の枝が相互につながりかつ変質し、そして時を経てついにこういうかたちで大海に流れ出てしまいました。ただし結果から見ると驚きのストレート・ストライク、なにもかも意思を持ってここに向かっていたかのようです。↓
・・・・・・・

戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。  
そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。

How much emotional struggle must have existed and what great efforts must have been necessary for the Chinese people who underwent all the sufferings of the war and for the former POWs who experienced unbearable sufferings caused by the Japanese military in order for them to be so tolerant nevertheless?
That is what we must turn our thoughts to reflect upon.

平成27年8月14日 内閣総理大臣談話 より抜粋

  • 2016/03/25(金) 10:49:04 |
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  • 2016/04/06(水) 06:39:05 |
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Re: 反日日本人は何故生まれたのだろうか?

世界中からの(そして国内発の)いろんな工作の結果、完全に洗脳されているというのも事実でしょうが、敗戦のショックが大きかったので、一番誘導されやすい状態、洗脳して頂戴、という状態に陥っていた(いる)のだと思います。敗戦処理のまずさ、ひどさが原因かと思われます。敗戦の無期延期状態かもしれません。ご自身はどう思われますか?非公開だったので、お返事すべきかどうか迷ってしまいました。

  • 2016/04/06(水) 10:20:09 |
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