TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

知られざる降伏条件ー関連 (1) 追記

専門的にPropaganda資料を収集されている研究家にHerbert A. Friedman という方がおられる。紹介ついでにHerbert A. Friedman氏の、日本が制作し使用したPropaganda情報提供ペイジにリンクします。
JAPANESE PSYOP DURING WWII
今回Walter Trohanの記名記事を見て、日本人としては驚きの極限なのだが、以前Herbert A. Friedman氏と文通した時に、Herbert A. Friedman氏からきた、mailの思いがけない一文を思い出した。えぇ!Friedman氏までがこんなことを考えているのか!という驚きであった。反論への予防線のためなのか米軍のPropaganda作戦はすべからく、日本に早く終戦を決意させ、さらなる被害を抑えるために、見込みのない戦争続行をやめさせる目的だったということも、付け加えられていた。
さて、以下がmail boxから探し出してきた、Herbert Friedman氏の私を驚かせたmailからの一部引用である。

There were many Americans that believed since the Emperor ruled Japan he should be tried as a criminal and murderer. They did not understand that although the Emperor held the title, he did not actually rule...just made suggestions. I have watched many Japanese newsreels from the war and have some Japanese music from the war. When the times were good and Japan was winning, the people were behind the army and navy. It was only when things turned bad that the people wanted peace. In fact, as you probably know, even after the Emperor accepted the surrender, there were some Japanese militants that wanted to kidnap him and continue on with the war.


最初の部分は、所謂日本の東京裁判肯定派に属する保守のよく使う理論である。驚くこともない。真ん中は日本国民批判である。「勝っているときは国民は陸海軍(軍閥と言いたいのだろうか)を応援し、戦況が怪しくなると国民は平和を求める」と。日本国民批判に驚いたのだが、日本国民は軍閥側と言いたいらしい。そして最後の一文である。「天皇が降伏を受け入れた後でさへ、軍閥は天皇を誘拐してでも戦争を続行することを欲した」と。私が驚いたのは、太字にしたkidnap himである。Herbert Friedman氏はニュースをみたり、資料を調べたり、太平洋戦争における日本に関する情報をある種ではあるが、専門的に持っておられる方である。だからkidnap himに衝撃を受けた。Walter Trohan記者の「天皇暗殺」やHerbert Friedman氏の「天皇誘拐」、そう言えばほかに「天皇軟禁」(具体的に秩父宮の軟禁、というのもあった)など、あちらの記事を読んでいるとよく出会う。日本人ならば、いくらボンクラでも、いくら東京裁判肯定派でも、そもそもこういう発想はありえないだろう。(注:後に非難を浴びる1947年12月31日、東京裁判における東条英機の発言「日本国の臣民が陛下のご意思に反して、彼是するという事は有り得ぬ事であります」は深いところで普遍化すれば、連合国側が押し付ける裁判所の圧力的空気に対して、驚きを持ってそれを跳ね除けるために思わず本心から飛び出た言葉だろう。日本人なら、そこだけ-逆賊などとんでもない-は明確にせねば、という気持ちは誰にでもわかる筈だ。そこに他意はない)ところが米人の研究家やジャーナリストにはトンデモ発想の思い込みがかなり深い人物が多い。(追記:注1-米人がそう信じるのも無理はない)おそらく、日本側が多量にそういう資料を振りまいたか、交渉時にあちら側の報道機関に徹底的に吹き込んだかのどちらかだろう。ここに東京裁判の筋書きを捏造し、先取りをした日本人一味がいる。

当時の当人たちの気持ちがわからないでもない。全国民が処刑されようと、日本全土が占領され植民地化されようと、天皇陛下だけはお守りしたい、それが、国体を守ることだと、それが自分たちができる最後のご奉公だと、そうやって天皇免罪の伏線を米軍に時間をかけて埋め込んだのだろう。がビビり過ぎである。戦争に負けたからと言って、法廷で自国民を犯罪者と差し出さなければならない理由など、どこにもない。(注:前ペイジのfile、1月の降伏条件6には気が早いことに既に、日本側戦争犯罪者はアメリカ様ご指名のままに、何人なりとも突き出しますでごじゃりまする、というあきれた果てた記載がある 6. Turning over of any Japanese the United States might designate as war criminals.)
国体を守るとは、国民を守り領土を保持し、国が掲げた理念のために命を差し出して戦った帝国軍人の名誉を守る、すなわち、国家と民族の誇りを後世のためにも汚さないことである。国土と国民と、国家の名誉を軽んじなかんずく犠牲にしてまで守らなければならない国体などあり得ない。この一味の作戦、東條に証言の訂正を無理強いした、この降伏条件にのっとった作戦こそ、最悪の結果を招いた。強いられて東條が死ぬ思いで吐き出した言葉、あきれたことに東條に感激する保守は、ここで感涙する。それが天皇の免責を確定させたと正気で信じているのだろうか。(追記:天皇を利用するための天皇免責は東條の失言の前から決定していた。だからこそその発言が問題になったのだ。そのことを知らぬわけではあるまい)
確かに「運命の瞬間」であった。苦渋に満ちたあの強制された偽証は、天皇陛下と自国を信じ戦争の大義を信じ神軍官民一体となって聖戦を戦った哀しくも誇り高い日本史・日本人精神史の数ペイジを墨で犯しまくる戦後史の始まりとなった、覚醒してこの事実に気づくべきだ。国民は天皇の神性を信じて戦ったのであり、平和を愛する天皇が成り上がりの平民に説得されて「しぶしぶ」開戦をお認めになったのなら、一体誰が私心を折って「万歳」を叫んで、家族を戦場に送り出しただろうか。(第一「しぶしぶ」では最近盛んに言われている「アジア解放の大使命」が霧散してしまうではないか。そこが米側の狙いなのだ。天皇と軍部に楔を打ち込み平和反戦天皇と、血に飢えた心で共同謀議を謀り武力による世界征服を企む軍閥を仮創し徹底対立させること。権力は軍閥にあり天皇は怯えてその支配下にあるとして、位を逆転させ、日本を悪魔のような軍閥が支配する極悪国家にしたて、大日本帝国から一切の正義とレゾンデートルを剥奪することが、OSSが描いた「日本計画」の筋書きであり、東京裁判の目的なのだ。)
東京裁判に仕組まれたのは、神軍官民の相互非難、相互不信による国家的気力剥奪そして再起不能なまでの国体の解体であった。

「知られざる降伏条件」はTel Quel Japonが何度も取り上げている、OSSの「日本計画」そのままである。「(アメリカ肯定のための)天皇の利用」に対して日本側は「天皇陛下は米軍の傀儡として動きます」と応じている。この降伏交渉一味は、OSSの罠にドスンと気づかないままに嵌ったのか、あるいは保身のために国を見限り自ら進んでOSS(OSSにもGHQの民生局にもFrankfurterたちがうじゃうじゃいた。媚びて擦り寄ったのだろうか)との共同謀議に加わったのか、どちらかだろう。繰り返すが日本人であるかぎり、まさか軍閥(白々しい空虚な言葉だ)による「天皇暗殺」「天皇誘拐」「天皇軟禁」などという発想や妄想ストーリは絶対に思いつかないと信じたい。軍部をスケープゴートにして絞首刑に追いやる嘘を捏造するにも、軍部に向けての国民の怒りを煽るにしても、大日本帝国軍人を侮辱するにしても、裏切るにしても、同胞として超えてはいけない限度というものがある筈だし、日本人ならば限度を知る良心というものも持ち合わせている筈だと信じたいからだ。
(2012年5月16日:追記:参照:殉国七士廟

・・・・・・・・・・・・
文中(追記:注1-米人がそう信じるのも無理はない)について
参照:The New York Times 1990年11月15日 DAVID E. SANGER氏の特別記名記事:
In a Memoir, Hirohito Talks of Pearl Harbor

if he had tried to stop the attack on Pearl Harbor in 1941, "it would have led to a coup d'etat" in which he likely would have been assassinated(...)even if he had been killed, he said, "eventually a very violent war would have developed" in which "Japan could have perished." (...)"If, at that time, I suppressed opinions in favor of war, public opinion would have certainly surged, with people asking questions about why Japan should surrender so easily when it had a highly efficient army and navy, well trained over the years."It would have led to a coup d'etat," Hirohito concluded.(...)In the interviews, Emperor Hirohito described his own powers as weak, constrained by the Meiji Constitution that then governed Japan just as his ancestors were constrained by powerful shoguns."It was unavoidable for me as a constitutional monarch under the constitutional polity to do anything but give approval to the Tojo Cabinet on the decision to start the war," he said, referring to Gen. Hideki Tojo, the wartime Prime Minister(...)
取材源:文藝春秋 1990年12月号
和訳・内容などに関して  (参照1)(参照2) ←東京裁判史観強化目的


Herbert A. Friedman氏はこのような米国メディアに届いた記事をいくつか読み、そのまま真に受けられたのだろう。その結果が上に引用した氏から私に届いたe-mailの主張となって現れた。この記事やこの記事をなどを読んで、結果米人が抱くイメージは、尊重される地位も国家意思を決定する権力も軍閥に剥奪されて、その武力に怯えるweakな平和主義者天皇の姿と、軍閥が支配する卑怯な血に飢えた侵略国家と固定される大日本帝国のおぞましいほどの悪辣イメージである。日本国、報道部がみずから制作したとされる、そう、まさにこのイメージ(Tel Quel Japon過去記事)なのである。

この文章の初めにHerbert A. Friedman氏とe-mailを交換したことに触れているが、意見交換の内容は日本製とされるこのイラストレーションである。Herbert A. Friedman氏の説明にさえ納得しない私の態度に「あなたは専門家の僕を疑うつもりか」というお叱りを受けた。それでも、これが連合国側に発したまともな日本国側からのPropagandaだと、そう簡単に納得するつもりはない。OSSが創造し非難する大日本帝国の悪辣要素がここかしこにサブリミナルのように埋め込まれている。この件に関しては後日、追記したい。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://goodlucktimes.blog50.fc2.com/tb.php/344-1bd6fc59
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。