TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

Edward Bernays (4)

驕れる白人と闘うための日本近代史 松原久子 文芸春秋刊 文春文庫 2008年9月10日
今日は「著者あとがき」に触れてみたい。

P.276、アメリカの国益とは何か。戦略は国防総省や国務省、CIAのみならず、各地のシンクタンクで長期的展望のもとに練られている。戦略実行となれば、マスコミはなんのかんのと議論しつつさまざまなリークを伝え、扇動し、重要な反論は後方のページの隅に小さく載せ、結局は戦略を正当化する。すべては複雑にして巨大なシステムであり、これこそが世界を震撼させるアメリカの武器である。
これは本書のテーマであるところの欧米の攻撃的対外姿勢のまさに延長線上にある。


これこそがアメリカの武器である、と言い切っておられる。すべては複雑にして巨大なシステムである。攻撃的対外姿勢の奥にそのシステムが隠れている、言い換えると、それはまだ日本人には一切気づかれてはいない・・・。
最近同時に五方向に一気に舵を切ろうとして、混乱し足踏みが続いた。松原氏がここで指摘されている「巨大なシステム」はまさにその五方向の一つで、Tel Quel JaponではPropagandaというカテゴリーを設けて、少しづつ手を付け始めている。諜報活動のように日本にもあるものでもない。これはEdward Bernaysを祖とするPropaganda=PRを戦争と侵略の武器とする、西洋人独自の発想で、先の第二次世界大戦で、日本が結果として精神的にも大敗から立ち直れないのは、その発想にもそれに対抗する発想にも考えが全く及ばなかったためだ。これは学問であり、産学協同のビジネスであり、発注者である顧客がいて、その希望に沿って仕事としてお金をもらった学者(学問を実用に使ったビジネスマン)が実行に移すのである。例えて言うと日本政府への慰安婦に対する謝罪要求決議案を提出したマイク・ホンダは中国系アメリカ人ノーマン・スーに多額の献金を受けていること、中国人ロビー活動に動かされて行動していることまではわかっているが、彼は受け取った献金の一部を実はPR会社に仕事として丸投げしている、システムが延長戦上にある(隠れている)というのはこのことを指す。PR=Public RelationsというのはEdward Bernaysが、戦時の使用でイメージの悪くなったPropagandaに代えて、イメージをクリーンにするために考え出した言葉なのだ。つまり戦時のPropaganda=平和時のPublic Relationsで、仕事内容は全く同じ、これはEdward自身の言葉で聞くことができる。半年ほど前にはマイク・ホンダの謝罪要求決議案のPR会社名まで突き止めていたのだが、もたもた舵を切っている間に忘れてしまった。日本にも支社のある優秀な人材を抱える一流のPR会社だった。表面に出て政治カードになっている慰安婦問題は言わば箱であり、中を空けると、金銭の授受を伴うPR会社の巧みな大衆心理操作とマスコミを利用したビジネスだということだ。新聞に意見告知を出して箱を相手にするよりも、スパイか探偵をその企業に潜り込ませると面白い。70年も80年も前のことを誰が覚えているか、その証人発言の信ぴょう性を誰が保証するのか、適任者をどう探すのか、どう集めるのか、または証人にどういう演技指導をしているのか、背景の細部の検証には誰を雇うのか、交通費やら日当やらいくら支払っているか、催眠術をかけているか、いくら渡し誰に本を書かせるのか、どう唆しどんなエサで映画を撮らせるのか、調べて綻ぶところはいくらでもある筈だ。日本は歴史においても歴史論争においてもこの「システム=武器」が完全に欠落している。
私が調べた限り、最初にE.Bernaysが国際政治に登場するのはWoodrow Wilsonに同行したParis講和会議である。あの時Wilsonに同行したメンバーを探ると、何故国際連盟の提案をしながら、アメリカは結局参加しなかったか、この矛盾の解明にも繋がるだろう。Wilsonにはもう一つの方向でも注目している。1913年にFederal Reserve ActにサインしたのはWilsonである。後に彼はその行為を後悔しているので、周りのおぜん立てに呑まれたのか,後で気が付くなんとやら、だったのか。ただしWoodrow Wilsonは国際連盟を提案した、人類のためになる立派な人だと教科書にも書いてあるし、多くの尊敬を獲得している政治家ではあるが、実際はかなり胡散臭い、何故なら国際連盟自体が、やはり国際連合と同じ意図のもとで生まれているからだ。この辺は後に詳しく追記せねばなるまい。

取り敢えずTel Quel Japonがこれまで書いたEdward Bernaysに関する記事にリンクを貼っておく。多分この文章に関する理解は深まると思う。
参照:Tel Quel Japon過去記事
Edward Bernays (1) &
Edward Bernays (2) &
Edward Bernays (3)
Committee on Public Information &
Woodrow Wilson:
どこかに既に書いたので繰り返しになるがEdward BernaysはあのFreudの甥である。またFreudには後に世界的に名を成した精神分析医の娘Annaがいる。娘と甥が業界でのFreudの名をさらに推進させた。
参照:詩集「2N世代」過去記事
Edward Bernays & Anna Freud :

・・・(追記:2012年3月9日)・・・
驕れる白人と闘うための日本近代史 松原久子 文芸春秋刊 文春文庫 を読了した。
著者は1958年に日本の大学を卒業、その後米国の大学で修士号、西独の大学で博士号を取得、1987年から在米。江戸から明治にかけての、鎖国を解くまでまた解いてから以降の日本の国家としての対外関係を中心に、興味深い歴史を独自の視点で知らしめている。ただ離日が遠い昔にさかのぼるので、先の戦争あたりに来ると敗戦直後の日本の歴史教育の残滓がちらちらと見える。特に70年以降日本に住む日本人にとって心を強く持って戦うべき「驕れる外国人は」この本で比較的好意的に書かれている近隣国の黄色人種である。国家としての誇りを回復するためには「驕れる外国人と闘うための日本近現代史」という著者の手になる続編を期待したい。

松原久子様へ
本書のご執筆を感謝して
The Fake of Nanking Massacre-4 Eyewitnesses
NO AMERICAN WITNESSED THE NANJING “MASSACRE”Matsumura Toshio, Historian

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  • 2012/03/18(日) 04:44:02 |
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  • 2012/03/18(日) 15:38:34 |
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