TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

The Fog of War : Robert S. McNamara

The Fog Of War: Eleven Lessons From The Life Of Robert S. McNamara (2003)
・・・・・
The Fog Of WarはRobert S. McNamaraが単独主演の映画である。講演と比べ少し聞き取りにくいし、filmが時々stopする不便もある。しかし日本人にとってなじみ深い人物である。彼が日本人の知らない、彼にしか語れないアメリカ史を語ってくれる。誰が、どんな立場でどう見ようとも、いろんな視点、いろんな発見を、素直に見るならば視聴者の心にそっと置いて行ってくれる筈だ。
Errol Morris監督 & この映画の撮影について:背景がわかる

本当はErrol Morrisに注目して検証を開始した。彼のレクチャーを聞いていると、「The Fog of War」のワンシーンが出てきた。これがRobert S. McNamara の発言だとしたら、見逃すわけにはいかない内容であった。そこで映画そのものを探すことにした。PCの調子が悪いのか、映画そのものは途中で何度も動かなくなったので、まだ半分までしか見ていない。時間のない方も多いだろう。だからまず私が見たErrol Morrisのレクチャーだけでもご覧になってはどうだろう。Errol Morris : Lecture :
「The Fog of War」のワンシーンが出てきたらMcNamara が何を言うか集中して見ていただきたい。(追記:14分30秒あたりから18分30秒くらいがそのワンシーン。そのあと22分までが、この発言を引き出せた偶然の背景を語っている。)
2部のQ&Aには Adam Curtisが登場する。彼は私が今もっとも注目している(現在彼のfilmを集中してみている)映画作家である。(しかし今回はあくまでもErrol MorrisのRobert Mcnamaraに注目してください)
・・・・・
Errol Morris & Robert McNamara on Charlie Rose
・・・・・
The Fog of War : Errol Morris   
Errol Morris : His Films :
Philip Glass Conversation: この映画の作曲家
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・追記:2012年2月1日・・・・・
いくらRobert S. McNamaraが日本人にはなじみ深い人物だからと言って、一人喋り捲る映画をポンと置いただけでは、何のことか、何の意味があるのかわからないかもしれない。「見逃すわけにはいかない内容」「何を言うか集中して見ていただきたい」と書いても、「だから何なんだ」と怒りを買うかもしれない。まず要点を言う。かれはここで、東京裁判など何の意味もないことを間接的にではあるが、きわめて簡潔に語っているのだ、filmのなかで。首相の靖国参拝は問題だとか、A級戦犯は分祀せよとか、トチ狂った頭を持っているのは歴史を知らない、洗脳された日本人が一番多い。普通に外交を考えて、日本は当然海外の首脳も参拝・献花して当たり前なのだ。
話を戻そう。彼ははっきりこう述べている。

if the U.S. had lost World War II, I and the others who planned the firebombing of Japanese cities would have been put on trial for crimes against humanity.


What makes it immoral if you lose is not immoral if you win.

そしてCurtis Lemay自身も同じことを言っていると、Curtis Lemayのfilmが出てくるあたりで言っている。

Killing Japanese didn't bother me very much at that time... I suppose if I had lost the war, I would have been tried as a war criminal. ( Curtis LeMay)


Errol Morris監督のこの映画とこのあたりのRobert McNamara非常に真摯な発言を、日本中で大騒ぎすれば、東京裁判の払拭はなんとか可能性が見えるかもしれない。日本人の自縛を解き放つ糸口になるかもしれない。

先ほどトチ狂った頭云々と言ったのはたとえばこの頁。:トチ狂った例はここに出てくる1.原爆容認発言(日本人が!MKULTRAか!)2.広島のこの碑文(一刻も早く書き換えよ。消去できない理由を述べよ。卑怯なリ。本当の主語を明記せよ。)3.Curtis Lemayへの勲章である(こんなバカげた恥ずべき国はない。文句があるならCurtis LemayのQuoteを全部読まれよ。)4.(つづく)

・・・・・追記:2012年2月2日・・・・・
見つかった。この部分だ。初めの部分だけ。何度も見てほしい。
The Fog of War 5/11 -
(80歳代半ばでこの力強い声、滑舌の良さ、途切れない論理は驚きに値する。死を見据えた人間の人生最終章における良心から迸り出る叫びである。この数字もMcNamaraが自分で準備したものだ。最初の3,4分だけでいい。これを見て何も感じない日本人がいたら、その人は生きたまま死んでいる。それにこれは本来日本を代表できる日本人が国を代表して主張すべき内容なのだ
Philip Glass - (The Fog of War Soundtrack)
<<< The Fog of War>>> : 特別完璧サイト
参照:Robert McNamara & Curtis Lemay
誰の発言であるかこそが重要な意味を持つのだ。

・・・・・2012年2月9日・・・・・
資料の収集にインターネットは想像を絶する力を発揮するが、もうひとつ、このようにRobert S. McNamaraがこちらに向かって太平洋戦争の心情を吐露する、こういうシーンに対面できるということもまた、インターネットのもたらす驚異のひとつだと認識した。Errol Morris監督の独特の撮影手法と当事者として驚異的な精神の気迫を見せるRobert S. McNamaraに脱帽。
同時に生きたまま死んでいる日本人の多さも否応なく認識した。

・・・・・2012年2月13日・・・・・
すでにYou Tubeにこういう投稿をしている方がいた。
Robert McNamara and the Destruction of Japan-WW2
こちらのYou Tubeは日本語訳付き、飛ばしているところも?もあり、完全な訳とは言えないが、これは日本で上映された際のものだろう。
The Fog of War 5/11:日本語訳付き
ネット上の映画評にも数多くあたってみたが、ジョン・レノンのイマジンと同程度の単なる反戦映画ととらえているものがほとんどで、日教組の洗脳もここまで深いかと、非常にがっかりした。東京裁判の不正に気付いたものは皆無。内容的にはベトナム戦争のみに反応し、昔ながらの米帝批判。B29による大空襲も2度の原爆投下にも、ほとんど無反応、せいぜい関心があったとして「2度と過ちをくりかえしません」と「イマジン」にしか行き着かないありさまだ。

・・・・・追記:2015年5月26日・・・・・
参照:The Firebombing of Tokyo

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2012/02/14(火) 05:01:41 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

The Fog of War :「戦争が覆い隠すもの」でしょうか?

素晴らしい!全部見た訳ではありませんが、よくぞこれだけ資料を集めましたね。映像は当時の雰囲気が分かって、納得できます。
「1オクターブ高い解説」に惹かれて「14分30秒あたりから18分30秒くらい」を視聴しましたが、名詞だけ切れ切れに聞き取れただけで、R.マクナマラの口調と焼け跡の背景から、何やら深刻な事が語られていることしか分かりませんでした。今日、「The Fog of War 5/11:日本語訳付き」を見て、あなたの「オクターブの高い紹介」の意味を理解しました。

制作者が意図した訳ではないでしょうが、「夜の街頭・さくらやの前を行く日本人の群集」の魂が抜けたような生気のなさが、際だってしまいましたね。なまじ、マクナマラの肺腑からの真情の吐露を聞かされた後で・・。
ルメイが何者であるか、東京都の学校でも教えられていないでしょう。

東京裁判の動画では、東條さんは立派ですね。「検察」側が攻めあぐねている様子が見て取れます。でも、木戸はひどいもんですねえ。腹をくくって責任をとった陸軍は立派です。海軍は逃げちゃいましたね。初っぱなから暗号抜かれてたのに・・。

>武藤章や佐藤賢了は、巣鴨拘置所と法廷を往復するバスの中で、幸一のことを指差しながら同乗の笹川良一に向かって
「笹川君!こんな嘘吐き野郎はいないよ。我々軍人が悪く言われる事は、別に腹は立たんが、『戦時中、国民の戦意を破砕する事に努力してきました』とは、なんという事をいう奴だ。この大馬鹿野郎が」
と吐き捨て、・・・、木戸幸一もこの時ばかりは、顔を真っ赤にして俯きながら手持ちの新聞紙で顔を覆い隠したという。

当時の国民は、どう見ていたのでしょうね。新聞・ラジオで知るだけがほとんどだったのでしょう。映画館のニュースで映像を見た人もいたでしょうけど、おおかたは映画見る余裕なんてなく、買い出しと闇市で暮らしてたんでしょう。田舎じゃ、映画館なんてないし・・。

マクナマラの心情はこうでしょうか。
「我々は、戦争に勝つためとは言え、やり過ぎたのだ。その反省に立って、戦争にルールを作るべきだったが、今なお果たせていない(私は、戦争犯罪人として神の前に立つことになる)。」

>一人喋り捲る映画をポンと置いただけでは、何のことか、何の意味があるのかわからないかもしれない。・・・と書いても、「だから何なんだ」と怒りを買うかもしれない。まず要点を言う。・・・

こうまで書いているんだから、
「日本語訳つき」はあなたから見れば不出来でしょうけど、冒頭に持ってきた方が大方の日本人にとっては分かりやすいですよ。

こういう記事をまとめて下さるあなたに、敬意を表します。

Robert S. McNamaraがヤクシャなら・・・、こうも言い添えたであろう。

ほどなく、私も

神の前で
東條英機らに引き合わされるにちがいない。

その時、どう言えばよいのか・・・、
言うべき言葉が見つからない・・・・。

コメント有難うございます

たつや様、コメント有難うございます。
日本語訳の方は、私が引用している最重要部
What makes it immoral if you lose and(is) not immoral if you win.(敗ければ人道に反する罪、同じことでも勝てば、そうはならない。人道に反する罪の成立など、単に勝つか負けるかの違いでしかないんだよ)を意図してかどうかわかりませんが訳を飛ばしています。この映画はネット上の映画評をあたかも誘導するかのように、日本には単に米帝批判の反戦映画として入ってきています。・・・

マクナマラは統計学の専門家らしくアメリカ人にわかりやすいようにアメリカの都市を例にだして、日本の67都市への爆撃の酷さを%で表現しています。たとえば富山はチャタヌガと同程度の都市でその99%が大阪はシカゴに類似するがその35.1%が破壊された、と。戦争に勝つためにそこまで一般の非戦闘員の日本人を殺戮する必要があるのかと、目的達成の効率分析としての異常性(やりすぎ)を指摘しています。しかもその後の不必要な2発の原爆。
日本政府は敗戦前の8月10日に原爆非難声明をだしていますが(URLをクリック)、終戦条件に組み込まれてあたかも日米合意されていたかのように、その後一切腰抜けたままです。「マクナマラにこんなことを言わせておく場合ではない。(マクナマラに言ってもらって喜んでいる場合ではない)日本政府が立ち上がり日本人が抗議しなければ、そして一気に東京裁判史観の打ち崩しにかからなければ」と、普段よりも1オクターブ高い気迫がマクナマラから私に感染してきました。因みにこの映画は東京裁判や日本人による原爆容認発言には、一切触れていません。

マクナマラは戦略的数値分析が専門ですから、東京裁判にはかかわっていません。東條という人物が日本軍を代表して戦争犯罪者として国民の憎悪を一身に引き受けた東京裁判の筋書きには興味も記憶もないでしょう。そうでなければ、このような発言は出来なかった。政治を知っていれば非国民発言でしょう。

思い出すのが、Ben Bruce Blakeneyです。彼のその後をご存知ですか?当然のことながら、帰米はしていません。大好きな日本にとどまって、法律事務所を開業しています。祖国を捨てたのですよ。1963年操縦中のセスナ機が山に激突して日本で亡くなりました。山に激突したセスナ機ご覧になったことおありですか?身体のほぼ半分が山にめり込むのです。どれだけ無残か。Curtis Lemayではなく、日本が正気の国であるならば、Ben Bruce Blakeneyにこそ勲章を授与すべきではなかったでしょうか?

  • 2012/02/15(水) 16:26:30 |
  • URL |
  • BRUXELLES #qXcWIg3k
  • [ 編集 ]

「占領下」と「独立後」を区別しない戦後日本史

確かに原爆非難声明は帝国政府が初めてでしたね、その後の左翼諸氏に先駆けて・・・。

「ブレークニーの弁護は、日本語速記録に残されなかった」まで知ってましたが、「その後のブレークニー」は知りませんでした。
ブレークニーにではなく、C.ルメイや横田喜三郎に勲章を授与したのが佐藤政権下の1960年代。すでに占領下ではなく、「独立国として出発した」はずなのに、占領期自動延長装置:占領憲法の発動を放置した訳です。

戦後日本は「占領下」と「独立後」を区別して当然です。
しかし、敢えてそうしないのは、この辺に理由がありそうです。

「鬼畜ルメイに勲章を与えた国」
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040308/p1

Re: 「占領下」と「独立後」を区別しない戦後日本史

> 確かに原爆非難声明は帝国政府が初めてでしたね、その後の左翼諸氏に先駆けて・・・。
(オヤ?原爆非難は左翼諸氏にお任せでしたか?骨抜きですね。それとも核武装と原爆被害を混同しているのですか?)
> 「ブレークニーの弁護は、日本語速記録に残されなかった」まで知ってましたが、「その後のブレークニー」は知りませんでした。
> ブレークニーにではなく、C.ルメイや横田喜三郎に勲章を授与したのが佐藤政権下の1960年代。すでに占領下ではなく、「独立国として出発した」はずなのに、占領期自動延長装置:占領憲法の発動を放置した訳です。
> 戦後日本は「占領下」と「独立後」を区別して当然です。
(「占領下」と「独立後」ではなく、終戦交渉の’45年春ごろから、道で拾った酷い毒でも飲んだかのように脳が少しずつおかしくなっていきます)
> しかし、敢えてそうしないのは、この辺に理由がありそうです。
(佐藤のノーベル賞のお返し?などという理由も他でみましたが、それと同じで下のリンクも説明にも理由にもなりません。これが佐藤の名前で出されたものならば、刃物は心臓には達しません。しかしこれでは、日本は67都市への空爆やその後の2発の原爆に関して、今度一切苦情申し立てはいたしません、という約束手形を国家として出したも同然だと言うこと、それに気づきませんか?銃で脅されたかどうかはわかりませんが、日本としてしかも天皇陛下の名においてはこんな勲章は梃子でも出すべきではない。佐藤が何をしようと村山が何を言おうと、無視し、あるいは撤回すればそれで終わり。そういった意味では、佐藤の名で出せばよかったんですよ、出したければどんどん。ところがもらう方は、そんなものはいりませんとくる。ここまで書かなければ、この勲章の致命的な意味がわかりませんか?)

  • 2012/02/18(土) 18:31:07 |
  • URL |
  • Bruxelles #qXcWIg3k
  • [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2012/02/29(水) 22:50:46 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

初めまして。

事後承諾で申し訳ありませんが、リンクさせていただきました。
The fog of War - Lesson 5 HQ (日本語字幕) 拙ブログで紹介させていただきました。 戦争に負けてホントに悔しいです。

  • 2012/03/28(水) 05:54:55 |
  • URL |
  • まるこ #-
  • [ 編集 ]

The fog of War

まるこ様、ご連絡有難うございます。
いろんな見方ができる映画のようです。老齢になったマクナマラが、残虐な戦争を反省し良心の呵責に苦しんでいるとか、帝国主義のアメリカが戦争の狂気に気づいて過ちを認めているとか。しかしそれなら、中国で残虐行為をしたと旧日本兵が涙ながらに、祖国を告発し謝罪の必要を訴えるのを真に受けるのと、立場は違いますが何ら変わりがない次元です。ほとんどの日本人が平和反戦、とか良心の呵責としか受け止めることができなかったのが、信じられませんでした。非常にショックでこの上なく落胆しました。
私は「What makes it immoral if you lose is not immoral if you win」つまり「人道に反する罪」や戦争を勝ち負けで裁く「東京裁判」がいかに根拠がないか、ここを告発したくてその一心で取り上げました。これ以上に東京裁判の無効を明言した言葉はありません。日本語字幕はこの肝心の部分の訳が意図的かどうかはわかりませんが抜けています。私に言わせれば、この映画のとてつもない重要性をゼロにしています。

  • 2012/03/28(水) 15:41:56 |
  • URL |
  • Bruxelles #qXcWIg3k
  • [ 編集 ]

Bruxelles様

訳が抜けた部分、英語の方も見ていたのですが、気がつきませんでした。
拙ブログに追加させていただきました。

http://maruko460.blog116.fc2.com/


  • 2012/03/29(木) 01:14:46 |
  • URL |
  • まるこ #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://goodlucktimes.blog50.fc2.com/tb.php/330-c9deea03
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad