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TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

ついに双子の赤字を抱えた日本経済

何気なく放送を聴いていて、非常に共感した。経済アナリスト、藤原直哉氏の名前を頭に入れて、後で放送を探すことにした。経営学・経済学の古い教科書を使っている間違いについての指摘に共感した。アベノミクスとは中身を見れば、古い経済学の教科書のイロハのイ、初歩の初歩である。現実の経済世界はあらゆる観点からそれぞれの関係性が絶え間なく変化している。こうすれば、こうなる、という単純なものではないのに、何の工夫も配慮も、さしたる具体性もない、きわめて楽観的な、いい加減ともいえるアバウトな3本の矢である。挙句に日本経済が「双子の赤字」!?
興味のある方のために、放送を再現する。
ついに双子の赤字を抱えた日本経済
経済アナリスト藤原直哉さん
クリックして出てくるペイジから4月25日(金)放送分の三角印をクリックすると放送が始まる。

2016年2月29日 追記
ここ数年景気回復の数字ばかりがやたらと飛び交っていたが、景気実体はどうなのだろう。そろそろ虚構と捏造の綻びが、誰の目にも見え始めてくる頃だ。アベノミクスは二人羽織、日本経済を動かしているのは、安倍氏の腕ではない。私が何年も前から腹話術といっているのはそのためだ。今すぐにどうこうではないだろうが、5年から10年以内に、まずはサイコロジカルな面から日本国民未体験ゾーンと思える真っ暗な闇の中にイン・クラウドとなるだろう。どうしてくれる、絶対多数に日和っているだけの権力ボケした安部晋三妄者たちよ。

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今日偶然、こういうペイジを発見した。

今日偶然、古いもののようだが、こういうペイジを発見した。
何なんだろう、これ。単なるサイト紹介? 調べる時間がない。
右側の長方形をクリックするとTel Quel Japonに飛ぶ。
アラビア語かペルシャ語かイスラエル語か、よくわからないペイジだ。

「外国人が南京虐殺や従軍慰安婦を無批判に盲信するのは、あらかじめこういったイメージや文章が頭に入っているからだ。この誘導は強力である。」いい文章を入れてくれている。

GHQ焚書図書開封9  腐ったか日本人!

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三島が死ぬ1,2年前だったかまだ学生の頃「腐ったか日本人、今こそ理想像を」という原稿を産経新聞に投稿して掲載された。学生運動真っ最中の頃だったと思う。「腐ったか」と言う語は新聞社が勝手につけた。考えてみればきつい言葉だ。その言葉を直前の記事に初めて自分で使用した。

なぜならそんな捏造資料こそが、現在の日本の日本人の歪な腐りきった精神構造を作り上げてきたからだ。

「歪な腐りきった精神構造」とは一体何を指すのか、明確にせねばなるまい。
簡単に言うと発想の根源が既に犯されているということだ。発想がやられているから、いくら論じても鼻先で吹き飛ばされてしまう。経験された方はよくご存知だと思うが、アルファベットをごちゃ混ぜにした泥のようなものが、またしても頻繁にコメント欄に流し込まれるようになってきた。一方記事に関するコメントはなりを潜めている。保守しかTel Quel Japonには近づかないから、明らかにTel Quelに不満を持つ(発想が犯されている)保守陣営から攻撃である。

ふたつ前の記事には、このように書いた。

この本をせめて3,4ヶ月早く手にすることができていたら、どれだけストレスから解放されることができただろう、と思うと、また少し残念でもある。

「GHQ焚書図書開封9」の中に保守のストレスを解放できる鍵をみつけた。西尾先生がこの本の中で指摘されている。このご指摘は万能薬となる。この本を数ヶ月前に手にできていたら、ここまでストレスに押しつぶされることもなかっただろう、と思うと、確かに残念ではあるが。他の方々にはまだ間に合う。
「歪な腐りきった精神構造」とは即ち、完全に犯されて柔軟性を失くした「発想」のことである。

GHQ焚書図書開封9、第4章、小見出し「現代日本にこそ「松岡的」政治家が必要だ」から、少し引用する。

P.120 外務大臣というのはこういう人物でないといけません。たとえば、野田内閣が尖閣列島を国有化した。そうしたら中国国内が荒れに荒れ、日本人のデパートや工場が焼き討ちされ、日本に激しい拒絶感情を巻き起こすほどの騒乱が大陸全土に広がりました。われわれはこの騒動をたいへん遺憾とします。
そうした中国の対応に対して、北京に乗り込み、賠償と謝罪を求めてテーブルを叩く外務大臣がいましたか?日本の外務大臣は中国に出かけていって、テーブルを叩いて訴えるべきなのです。

この発想も行動も現代の日本人政治家には既にできない。

外務省がやったことは何かと言うと「石原都知事に変なことをさせないために国有化したのです。民主党政権が領土問題をふたたび”棚上げ”するためにやったことです」と官僚を派遣して弁解させるだけだった。そうして事なきを得ようとしたのです。

何も民主党だけのことではない。今回の慰安婦問題踏襲発言の安倍内閣にしても、どこにしても、相手の顔色を窺い、その場をしのぐ着眼以外になにもできない。ごくごく常識的なきわめて普通の発想がもはやできなくなっているのだ。

「歪な腐りきった精神構造」の意味するものをご理解いただけただろうか?GHQ焚書図書開封9の中に第4章があることはきわめて重要だと、Tel Quel Japonでは特に訴えたい。このあたりはやはり現代日本人の理解が最も及ばないところであるような気がする。
西尾幹二氏のBlogにはこの本の非常に優れたアマゾン・ブック・レヴューが2本掲載されているが、予想通り第4章の存在自体は一切忘却されている。
『GHQ焚書図書開封 9』の刊行(一)
『GHQ焚書図書開封 9』の刊行(二)
このあたりはやはり現代日本人の理解や関心が最も及ばないところなのだろう。「歪な発想」では「発想の歪さ」にもはや気づけないだろうと察して、敢えて記事にしてみた。西尾幹二氏がこの本に第4章、松岡洋右の大演説の役割、を挿入された大きな意図にお気づきあれ。

・・・・・追記・・・・・
参照:Tel Quel Japon過去記事
中西輝政氏の松岡洋右理解の変化

GHQ焚書図書開封9 第4章 国際連盟脱退

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GHQに焚書されたのか、GHQと日本政府が共謀して焚書したのか定かではないが、国際連盟脱退に関しても、当時の真実を語る日本語資料はあまりにも少ない。敢えて撒かれた誤解だらけである。松岡の演説の一部と、日本代表団の会場退出だけしか日本人の記憶には入っていないのではないか、と思われる。すなわち、一人いきった松岡の暴走、イメージの捏造である。
P.107に「そして、同年3月27日、正式に国際連盟を脱退しています」とある。こまかいことを言うようだが、連盟の規約で脱会申し出から、事実上の脱会まで2年の歳月を必要としたので、実際の国際連盟脱会は1935年3月が正しい。
ここに日本政府の国際連盟脱会申出書の資料があるのでお見せしたい。
Withdrawal from the League of Nations
どこへ出しても恥じない立派な文章である。これを公にすれば「国際連盟脱退」→「国際秩序からの離脱」→「軍部による軍国主義、そして侵略戦争まっしぐら」などというストーリーが嘘だと言うことがわかってしまう。この資料を今まで目にした日本人はほとんどいないのではないかと思われる。そして署名欄をよくご覧あれ。松岡が一人いきって、見得を切り代表団を引き連れて退席したために、日本が連盟を脱退する羽目になった、のではないことがよくわかるだろう。もう一度言う。署名欄をとくとご覧あれ。しかも実は採決次第では、全員が一斉に引き上げて日本国のやるかたなき不満を表明する演出も出発前からあらかじめ決められていたのだ。
参照:Tel Quel Japon過去記事

もうひとつ。P.107にー松岡全権が「もはや日本政府は国際連盟と協力する努力の限界に達した」と表明して退席したことはよく知られています。とあるが、これはnews filmがここでちょん切られているせいであって、実は続きがあるのだ。
・・・
NEWSはここで終わっているが実際はあまり知られていない以下の発言が続いている。
「日本政府が人類の福祉に貢献し世界平和に寄与する事業のために誠意を持ってこれから諸国と提携しー不幸なる報告書採択の結果による諸事情の許す範囲内において、可能なる限り、諸国との提携を採る政策を今後ともに固執するであろうことは、余がこれを付言するまでもない所である("The Japanese government will, however, make their utmost efforts for the establishment of peace in the Far East and the maintenance and strengthening of cordial relations with other powers.I need hardly add that the Japanese government will persist in their desire to contribute to human welfare, and will continue their policy of co-operating in all sincerity in the work dedicated to world peace,")」
赤字をよくお読みいただきたい。席を蹴って喧嘩腰に退出したわけでは決してないのだ。
参照:Tel Quel Japon過去記事

一般の日本人が知っている昭和史においては、戦前、戦中に活躍した日本人を貶め、辱め、愚か者扱いし、特にターゲットに定めた日本人をスケープゴートにして、切り刻んで徹底的に悪人扱いする。それによって大日本帝国の国体を「お守りできる」とでも思っていたのだろうか?そこには何の根拠もない。実は大日本帝国には途方もない大罪があり、それを隠蔽するために諸悪の根源をあれやこれやの個人に押し付けて、最後には東京裁判では戦争犯罪人まで輩出させて、処刑ショーまで共同演出した、と諸外国が密かに妄想したとしても、日本国には返す言葉もない。
真実を明らかにするためには資料の発掘しかない。そのためには事実の捏造に利用されてきた、手垢の付いたこれまでの昭和史の日本語資料は、すべて破棄だ。なぜならそんな捏造資料こそが、現在の日本の日本人の歪な腐りきった精神構造を作り上げてきたからだ。悪を暴かれ延々と来る日も来る日も媚びて謝罪し続ける日本など見たくもない。戦後日本人が守り通した輝ける日本史などどこにもないではないか?あるのはただ、日本人自らの手になるどろどろのプライドのかけらもない、捏造史の、非常に強い生命力だけだ。

GHQ焚書図書開封9 徳間書店刊

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おそらく著者である西尾幹二先生のお口添えの賜物とは思うが、先日徳間書房の書籍編集部の方から、GHQ焚書図書開封9「アメリカからの『宣戦布告』」が送られてきた。感謝!
第4章には、松岡洋右の大演説の役割 という章もあり、興味は尽きない。この本をせめて3,4ヶ月早く手にすることができていたら、どれだけストレスから解放されることができただろう、と思うと、また少し残念でもある。このTel QUEL JAPONは、そもそもは松岡洋右の大演説あたりがきっかけとなって、保守の論壇に於けるあまりにも酷い松岡洋右評価、というか松岡洋右大罵倒を見て、このまま放置すれば日本の太平洋戦争史は永遠に迷走するだろうと、決して真実にたどり着くことはないだろうと、判断して、「富田メモ」をきっかけにスタートさせた。
まだ未定だが、Bruxellesは近月中に一旦Tel QUEL JAPONを立ち去る。その前にこのGHQ焚書図書開封9や松岡洋右に関して触れて、短い記事を何本か書くことができたら、本望だと思っている。

(つづく)


四方の海 逆ベクトルの意味

GHQ焚書図書開封9を少し読み始めた。3月31日発行の焚書図書最新本である。今朝は午前3時に目覚め、とりあえず「まえがき」を読んだ。P.2では「米英挑戦の真相」にふれこう書いてあった。
(1)わが国が開戦せざるを得なかったあの時の世界情勢、気が狂ったようなアメリカの暴戻と戦争挑発、ぎりぎりまで忍耐しながらも国家の尊厳をそこまで踏みにじられては起つ以外になかったわがわが国の血を吐く思いを切々と伝えてくれています。これは貴重な記録となった一冊です。
またP.3では以下の文章があった。
(2)言ってはならないこととして「洗脳」を強いられてきました。そのため日米開戦は最初のうちは敗者の挑発であり、犯罪であるとみなされ、やがて失敗であり、愚行であるとみなされるようになりました。いまだにそのようなマインドコントロールは色濃く敗戦国を覆い続けていて、一定の締め付けをし続けています。
(1)の方が当時の日本人の真実であり(2)のほうが戦後の「洗脳」である。これがGHQ焚書図書開封9の短い前書きからの要所ピックアップである。
私が何を思ったかと言うと、これぞ「四方の海」の真実と、捏造解釈の必然そのものであると。
閣僚 「事、ここに至りては、実に止むおえざるを得ざるが故に、帝国政府は妥協に至る望みなきを以って、これを断絶し、自衛のため、並びに帝国既得の権利および正当利益を擁護するため必要と認める独立の行動をとるべきことを露国政府に通告し、併せて軍事行動をとることを緊要なりと思考す」明治三十七年、緊急御前会議はついに最後の斷を下し、ロシアに対する国交断絶と開戦が決定された。 天皇は日露戦争にあたって次の御製を詠んだ。ー これが「四方の海」の背景であり(1)の貴重な記録の内容とぴたりと一致する。
(2)「日米開戦は最初のうちは敗者の挑発であり、犯罪であるとみなされ、やがて失敗であり、愚行であるとみなされるようになる」と、平和を愛する昭和天皇が「愚行」を阻止しようとされた明治天皇の歌、と言う風に捏造解釈されたわけだ。挑発であり、犯罪であり、失敗であり愚行であると、いう所謂東京裁判史観を強化するために、歌の解釈が真逆に捏造されている。GHQと日本政府の協力である。GHQとしては勿論日本国と日本人に永遠に負の歴史を背負わすために、日本政府としては、日本国や日本人よりも何が何でも昭和天皇の地位を守り、天皇陛下が東京裁判の法廷に呼び出されることを避けるために。東條の裁判ひとつを詳しく見ればわかるが、敗戦国日本がひたすら望んだものは、東京裁判史観の確定そのものだった。
この逆ベクトルの意味を考えると、「四方の海」の解釈の捏造は、非常に重要な意味を持つことがわかる。
いまだにGHQに協力して国体を守ったことを誇りに思っている保守も非常に多い。東條に2度目の発言をさせたことを、生涯の日本人の誇り、と考えている保守も多い。
たとえ敗れてもどうして法廷で日本人は日本人に堂々とした陳述をさせなかったのだろう。正義を信じて戦ったならば、法廷でも戦い抜くべきだった。東京裁判をいくらひっくり返して調べても、日本の正義を陳述するのは、残念ながら常に外国人である、外国人のみである。日本人は黙り込み込まされ、胸のすくこと感涙することを言ってくれるのは、外国人のみである。日本人は戦後においても論戦では、戦う前から常に負けを選ぶ。ただの負けではない。価値あると思う?虚構を守り抜くために、両手両足に針金をとして、自分を縛りつけ金輪際堂々と歩けないような屈辱を選ぶ。その性癖は後年の「南京」「慰安婦」問題にまで、引き継がれている。
血に飢えた軍国主義国家日本が特にアジアで残酷な侵略行為と愚行を繰り広げ、アメリカに原爆を落とされようやく人間性を取り戻し「二度とあやまちを繰り返しませぬ」と誓って深い反省をし、軍国主義者を処刑し陸海空軍を解体し徹底平和主義者の本来の昭和天皇に立ち戻っていただき、平和憲法を尊び、そうして新しい日本、新しい昭和が、憲法発布と共に始まったのではなかったか?だから最近保守は、核武装・憲法9条改正は言っても、東京裁判史観のマインドコントロールに関しては、一言も言わなくなった。どう転がっても敗北にしか行き着かない大きなうねりを前に、共に戦おうという同士さえ一人もいない。それが証拠に四方の海の捏造解釈をいくら説明しても、考え方を1ミリとも変えようとはしないではないか?東京裁判史観を徹底して守ろうと、寧ろ攻撃してくるだけではないか、それも保守が、だ。

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まだ前書きまでしか読んでいないが、巻頭の写真ペイジP.2上に1940年9月、日独伊三国同盟調印式において、松岡外相と記されている人物は来栖三郎氏である。黙っていればわからないほどのミスであるが一応記しておく。
日独伊三国同盟調印式に松岡が居ないはずがないと思っている日本人は非常に多いのではないだろうか。三国同盟=松岡洋右と頭に入っているからだろう。しかしこの日松岡は日本にいて三国同盟締結祝賀会に出席していた。
日本ニュース第17号 日独伊三国同盟
三国同盟は松岡が多くの反対を押し切って強引に締結し、その後開戦へと牽引していった、というのは、これも作られたイメージの虚構と言わざるを得ない。これはもう動かし難いほどの、こびりついたペテン的捏造イメージである。
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昭和15年9月27日、日独伊三国条約はベルリンのヒットラー総統官邸閣議室でドイツ時間午後一時に調印された。来栖三郎駐独日本大使、リッベントロップ、チアノ各外相が調印、その後現れたヒットラーと三人は握手を交わした。
東京永田町の外相官邸の祝賀会はこれまた熱狂的なものだった。万歳万歳の声が響いた
参照:Tel Quel Japon過去記事

////////////////// コメント by まるこ /////////////////
FC2によって「不正投稿」として何度もはじかれたコメントです。そこで本文の下に特別にコメント欄を設け、特別扱いとして以下に「まるこ」様のコメントを掲載させていただきました。素晴らしいコメントありがとうございました。
Bruxelles記

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いろいろ事実を知ってくると、昭和天皇がこの期に及んでまだ「和平」を望んでいた、ということにずっと違和感を持っていました。「四方の海」…これで腑に落ちました。
それにしても一次資料と言われるものがこうも改ざんされているのでは何を基準にして考えればいいのやら。Bruxelles 様が仰るように、「捏造資料こそが、現在の日本の日本人の歪な腐りきった精神構造を作り上げてきた」わけで「歴史の核に捏造を持っている昭和史では、どう転んでもまた何年たとうとも日本の近現代史は嘘にまみれ腰折れて、この先も永遠に腐敗するばかり」ということですね。
「国体を護る」…よく聞く言葉ですけれど、具体的にどういうことだったのか、やっと少しだけ理解できた気がしました。
当時の日本人は「天皇処刑」を心底恐れ、それを避けるために軍部が泥をかぶり、それ以外のことだったら何でも受け入れた。当時の指導者たちの苦悩を想像すると涙が出てきました。実際「その後」に備えて皇統護持作戦があったようです。縄文からの日本の歴史を知り日本人にとっての 「天皇」の意味を知って、初めて彼らの 気持ちに思いをはせることができるようになりました。彼らのこの事実こそ世界中の人々に知ってもらいたい、と思いました。

「天皇陛下の免罪を取り繕い続けなくても、そもそも大日本帝国に戦争犯罪などないからだ。もう終戦直後ではない。男は全員奴隷にされ女は全員レイプされ、天皇陛下は処刑されるなどと、怯えて震え続ける必要も何もなく、東京裁判史観にいつまでもすがりつかなくても良い」
戦後69年たった今は、「自虐史観を葬り去る準備は実はとうにできて」おり、勇気さえ持てば言挙げできる時なのですよね。 足りないのはこの「勇気」だけで。
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WILL 「四方の海」 加藤康男 2月号追記

以前「引っ張りすぎ」と書いたのは加藤氏の連載に対する期待と、時を急ぐ焦りの気持ちが既にあったのだろう。
今回も長々と引用する時間はないので、とりあえず2月号のこの記事をお読みいただきたい。P292からP.307まで。
気づいてほしい文章だけをとにかくピックアップすると...

天皇を利用する「昭和史研究家」の思惑とは。(P.292)
東京裁判と同じ方程式(P.298)
共通しているのは、彼らはひたすら天皇が「反戦主義者」だったと言い募る点だ。それは、陸軍が暴走して日本を戦争に駆り立てた、と証明するのに都合がいいからであろう。言うまでもないが、東京裁判と同じ方程式を現在でも繰り返している。(P.299&P300)
P.300では加藤陽子氏の歴史観に触れー「不安になって、軍の判断にだんだん近づいてゆく」に至っては、天皇の知見を軽んじ、それゆえに戦争に巻き込まれたと愚弄するものではないか。-
P.301.また水野 廣德を誤解している方がいらっしゃるので、ついでに書いておくと、ここに加藤康夫氏が書いておられるように、彼には戦時における「反日運動家」の側面がある。
P.303 侮辱を受けたら戦いも辞さず、と言う気概をもつ国家の形を示したかったのが、9月6日の御前会議だったのではないか。
P.305では半藤氏の歴史観に触れー「日本は軍部独走で間違った戦争をやったのだから、平和を愛した天皇に責任はありません」という飴玉が用意してある。この飴玉でたいがいの読者を安心させることができるらしい。←読者というより自称保守の8割以上がいまだにこの飴玉を口に入れて昭和史を思考している。
P.305 天皇陛下に名指しで非難された松岡洋右や「自分に都合のいいことを言っているね」「弱いね」とやはり名指しで言われた近衛文麿などは、保守の大半に徹底的に嫌われスパイ扱いまでされる。その根源は半藤史観にあるのだ。venonaが出るまでは保守の9割以上が、この偏見の上でしか先の大戦の歴史を考えようともしなかったのは事実である。
P.307 結論部ー「開戦は軍部独走」「天皇は戦争反対の平和主義者」という単純な歴史観を押し付けてきた欺瞞の昭和史に、疑問符を投げかけざるを得ないゆえんである。-

Tel Quel Japon過去記事で「四方の海」の解釈が間違いであり捏造であることを指摘した。では何故偽解釈の必要があったかというと、東京裁判を予定通りに進行させるためである。捏造を定着させたのがGHQのだれそれで、それに協力したのが日本人の「昭和史研究家」のだれそれである、というのが加藤康男氏のこの記事の内容である。実名や具体的解説内容を読むためには、WILL1月号&2月号をぜひ手にとられて、実際にお読みになることをお勧めします。ここに目を伏せたご都合主義のままでは、東京裁判の払拭も戦後レジームからの脱却も、有り得ないのですよ。歴史の核に捏造を持っている昭和史では、どう転んでもまた何年たとうとも日本の近現代史は嘘にまみれ腰折れて、この先も永遠に腐敗するばかりでしょう。

WILL 2014年1月 新年超特大号

このところ読む本や資料に埋もれて、書店に行く暇がなかった。今頃「WILL」新年超特大号を買った。勿論「巨弾歴史スクープ!」昭和天皇「七つの謎」加藤康男、がこの号の目玉だろう。今回のタイトルは(1)「よもの海」は替え歌だった。知る人ぞ知る「四方の海」である。「波風」とされる部分は実は「あだ波」とよまれたという発見をテーマにして、以下のような結論を導いている。
明治天皇の御製を引いたゆえに昭和天皇は「平和主義者だった」と、近年、一部の昭和史研究者から意図的に「政治利用」されているのだ。ー
近衛、杉山の資料などは、全て戦後になって公になったもので「明治天皇の御製「四方の海」の御歌を御引用」と記した「木戸幸一日記」だけが、東京裁判に証拠として提出された。
最後は昭和史をミスリードする「昭和史研究家」の発言について、引き続き検証したい、で終わっている。詳しくは雑誌をお読みいただきたい。加藤氏の説は、やはり推量に依存している部分が多く、両手を挙げて賛成というわけにはいかないが、「昭和天皇は平和主義者だった」という際に、いつもいつも「四方の海」が引き合いに出されて、正直うんざりしていたことも確かだ。マッカーサーは天皇陛下のご発言や人間性に心を打たれて、外部からの多くの要求をはねのけて天皇陛下の処刑や東京裁判への出廷を、全力で阻止した、というワンパターン保守のワンパターン記述と同様だからだ。OSSの日本計画やVenonaやGHQの今まで隠されてきた資料を読めばどうとも対策は取れるので、もうそろそろいくらなんでもこのワンパターンはやめたほうがいい。なぜならいつまでもこのままだと、いつまでも相手の思う壺にはまり続けることになるからだ。天皇陛下の免罪を取り繕い続けなくても、そもそも大日本帝国に戦争犯罪などないからだ。もう終戦直後ではない。男は全員奴隷にされ女は全員レイプされ、天皇陛下は処刑されるなどと、怯えて震え続ける必要も何もない。繰り返す、東京裁判史観にいつまでもすがりつかなくても良い。自虐史観を葬り去る準備は実はとうにできている。悪の軍閥どもの暴走を止められなかった、平和主義者のお気の毒な天皇陛下のストーリも不要だ。日本人は日本の歴史を全力で肯定しなければいけない。屁理屈などではなく、世界を相手に極めて論理的に実証的に。それだけが急務である。みえみえの、作り話はもういい。
これまでの説に対抗するには加藤氏の「仇浪」パロディー説で充分だと思うが、私はもう一つ別の対抗情報をもっている。そもそも明治天皇の元歌はどのような状況で、どういうお心が歌われたのか。それを考えると「仇浪」説への大変有力な助っ人になると思う。明治の心は明治が知る。
参照:天皇は日露戦争にあたって次の御製を詠んだ
戦争反対のお歌だなどという理解そのものこそが歪曲されていたのだ。

・・・・・追記:2013年11月28日・・・・・
「両手を挙げて賛成というわけにはいかないが」と書きながら「これまでの説に対抗するには加藤氏の「仇浪」パロディー説で充分だと思う」と書いている。この辺を説明しなければならないと気づいた。簡単だ。「四方の海」を「戦争反対」発言ととる根拠そのものもないからだ。こんなものを持ってきて、工作しなくても、「戦争反対」のご発言がひとつでもあれば、それを使えるわけで、過去の記録にないから、こういう真逆のものを、解釈を180度歪曲してまで、虚像を作らなければならないのだ。昭和天皇は大日本帝国(戦争犯罪者によって暴走した悪人たちの国家)の前に屈服しておられ、戦争を止める術もなかった、と。そんなことを、この明治天皇の御製から引き出せるだろうか?日露戦争は勝ったから戦争を肯定、第二次世界大戦では敗北したから否定、根拠はそれ以外に何もない。言ってみれば司馬史観(ネット上の保守の8割は多かれ少なかれ司馬史観論者、どういうわけか隔世遺伝しているようで、活動的な若い新参者がその中の過半数を占める。従っていまだに増殖中)である。まるっきり後出しジャンケンのこじつけ解釈にすぎない。

四方の海
日露戦争 〜前編〜:戦わずして屈するか、立ち上がって国家の存続を計るかの瀬戸際で、開戦決意表明として読まれた歌である。
参照:日露戦争の歴史的意義
昭和天皇があのタイミングであの場面で「反戦平和」のために「四方の海」を持ち出されたとしたら、それはとりもなおさず明治帝が勝利された日露戦争への「否定・断罪」にしかならない。

・・・過去記事(2013年11月26日)を都合によりTopに上げました・・・
・・・・・追記:2013年12月20日・・・・・
WILL 2014年2月号が発売になった。今回は「四方の海」の後編となってた。これだけで、引っ張り過ぎだ。
・・・・・追記:2014年4月15日・・・・・
2013年12月2日の場所にあった記事を今回上にあげます。
上に「引っ張りすぎだ」と書いていますが、2月号の内容を再度読んで非常に重要なことが書かれていると判断しました。


積極的平和主義とは何か? (2)追記-2

全文転載と言うのはできるだけしたくないことの一つだが、リンクだけではクリックして見る人は3%にも満たないことを体験上知っている。今回は官邸サイトから、2014年1月のダボス会議における安倍総理の冒頭演説をお借りする。

・・・・・・・・・・・・・・・

シュワブさん、ご紹介ありがとうございます。大統領閣下、続いてお話できるのは、何よりの光栄です。

 さて、「アベノミクス」と、私の経済政策は呼ばれています。誰が名づけたのかは、知りません。自分の名前を呼び続けるのはちょっと抵抗がありますが、ここは、この言葉を使わせてください。
 大胆な金融政策という、第一の矢、機動的な財政政策という、第二の矢、そして民間投資を喚起し続ける、終わりのない第三の矢。
 日本経済は、長く続いたデフレから、脱け出ようとしています。今年は、春に賃上げがあるでしょう。久方ぶりの賃金上昇で、消費が伸びます。
 日本の財政状況も、着実に改善し、財政健全化の軌道に乗りつつあります。
 日本とは、黄昏の国である。――そんな、論調がありました。成熟の極みにある国に、成長の可能性などない。さも当然のように、そうした主張がなされていました。私が今回総理となる前の情景です。
 いまは、さっぱり聞かれません。成長率は、マイナスから、プラスへと、大きく変化しました。オリンピック・パラリンピックが、あと6年で東京に来ることも、人々の心を明るくしました。日本に来たのは、黄昏ではなかった。新しい、夜明けでした。

 昨年終盤、大改革を、いくつか決定しました。できるはずがない――。そういう固定観念を、打ち破りました。
 電力市場を、完全に自由化します。2020年、東京でオリンピック選手たちが競い合う頃には、日本の電力市場は、発送電を分離し、発電、小売りとも、完全に競争的な市場になっています。
 日本では、久しく「不可能だ!」と言われてきたことです。
 医療を、産業として育てます。
(注:4月18日追記:医療の産業化?
日本が最先端を行く再生医療では、細胞を、民間の工場で生み出すことが可能になります。
 日本では、久しく「不可能だ!」と言われてきたことです。
 40年以上続いてきた、コメの減反を廃止します。民間企業が障壁なく農業に参入し、作りたい作物を、需給の人為的コントロール抜きに作れる時代がやってきます。  日本では、久しく「不可能だ!」と言われてきたことです。
 これらはみな、昨年の秋、現に、決定したことです。
 加えて、昨日の朝私は、日本にも、Mayo Clinicのような、ホールディング・カンパニー型の大規模医療法人ができてしかるべきだから、制度を改めるようにと、追加の指示をしました。
 既得権益の岩盤を打ち破る、ドリルの刃になるのだと、私は言ってきました。
 春先には、国家戦略特区が動き出します。
 向こう2年間、そこでは、いかなる既得権益といえども、私の「ドリル」から、無傷ではいられません。
 世界のトップクラス入りを望む都市では、容積率規制がなくなります。文字通り、青空だけが限界です。質の高い住宅とビジネスのコンプレックス、ゼロエミッション・タウンが、次々と登場するでしょう。
 TPPは、私の経済政策を支える主柱です。欧州とのEPAも進めます。日本はこれから、グローバルな知の流れ、貿易のフロー、投資の流れに、もっとはるかに、深く組み込まれた経済になります。外国の企業・人が、最も仕事をしやすい国に、日本は変わっていきます。
 日本の資産運用も、大きく変わるでしょう。1兆2000億ドルの運用資産をもつGPIFについては、そのポートフォリオの見直しを始め、フォーワード・ルッキングな改革を行います。成長への投資に、貢献することとなるでしょう。
 法人にかかる税金の体系も、国際相場に照らして競争的なものにしなければなりません。
 法人税率を、今年の4月から、2.4%引き下げます。
 企業がためたキャッシュを設備投資、研究開発、賃金引上げへ振り向かせるため、異次元の税制措置を断行します
 本年、さらなる法人税改革に着手いたします。

 古い産業に労働者を縛り付けている、雇用市場を改革します。新たな産業には、イノベイティブで、クリエイティブな人材が必要です。古い産業に「社内失業」を温存させていた補助金を、良い人材を求める新たな産業への労働移動の支援へと、転換します。
 少子高齢化が進む日本のどこに、イノベイティブで、クリエイティブな人材がいるのか。そう仰る向きがあるかもしれません。
 アリアナ・ハッフィントンさんは、「リーマン・ブラザーズが、もしリーマン・ブラザーズ&シスターズだったなら、生き残れただろう」と仰いました。
 日本の企業文化は、いまだにピンストライプ、ボタンダウンです。
 いまだに活用されていない資源の最たるもの。それが女性の力ですから、日本は女性に、輝く機会を与える場でなくてはなりません。2020年までに、指導的地位にいる人の3割を、女性にします。
 多くの女性が市場の主人公となるためには、多様な労働環境と、家事の補助、あるいはお年寄りの介護などの分野に外国人のサポートが必要です。
 女性の労働参加率が、男性並みになったら、日本のGDPは16%伸びるという話です。ヒラリー・クリントンさんのお話です。私は大いに勇気づけられました。
 企業のボードメンバーたちに対する、大いなる刺激も必要でしょう。
 24日からの国会に、会社法改正を提案します。これで、社外取締役が増えます。来月中には、機関投資家に、コーポレート・ガバナンスへのより深い参画を容易にするため、スチュワードシップ・コードを策定します。
 それらを実現させれば、2020年までに、対内直接投資を倍増させることが可能になります。
 そのとき社会はあたかもリセット・ボタンを押したようになって、日本の景色は一変するでしょう。
(追記 2014年3月22日 Bruxelles追記: この辺りは日本ではさほど話題になっていないのでわかりにくいとは思うが、プランの詳細を組み立てたのはGoldman SacksのKathy Matsui,この人安倍氏がそっくりそのまま採用した。会社と個人名くらいは覚えておいた方がいいだろう。Kathy Matsui Womenomics

 地震と、津波、原発事故の三重苦が、日本の東北地方を襲った、2011年の3月11日。あの日から、じき、3年が経ちます。
 あのとき、世界が寄せてくれた愛情に、日本人は、心から、慰められました。東北の復興は、到底終わっていません。私には、被災者の将来に対し、格別の責任があります。
 けれどもあの辛いさなか、いまだかつてない悲劇に見舞われた人たちは、互いに助け合い、涙をこらえて、苦境を乗り越えようとした。そこには、万人をうつ、気高い精神がありました。

 まさしくこの精神、相互に助け合う精神をもって、日本はいま、世界の平和に対し、これまで以上に、積極的貢献をなす国になろうとしています。
 カンボジアに日本がつくった母子保健センターは、同国の乳幼児死亡率を大きく下げました。フィリピンを恐ろしい台風が襲った時、わが自衛隊の活動は、感動的な支持を得ました。ジブチに拠点を構える自衛隊は、海賊から世界の船を守り続けています。
 どの一国といえども、一国だけで、平和を守ることができないように、世界が抱える課題の解決は、互いに思いやり、労わりあう、国と国、人と人の連携、協力によってしか、目指すことなどできません。
 新しい日本が、「積極的平和主義」のバナーをいま、掲げようとしている。ぜひ、頼っていただきたいと思います。

 アジアは世界の成長センターです。
 中国、韓国、ASEAN、インドやロシア、太平洋の対岸には、TPPのパートナー諸国。限りない可能性を秘めた隣人たちに、日本は囲まれています。世界経済発展のエンジンとなるべきこの地域にあって、どうしたら、平和と、繁栄を、恒久的なものにできるか。私は、常に思案しています。
 繁栄の基礎となるのは、人や物の、自由な往来です。海の道、空の道、最近では宇宙や、サイバースペース。かけがえのない国際公共財を安全で、平和なものとして守り抜く唯一の手段とは、法による秩序を揺るぎないものとすることです。
 そのために、自由、人権、民主主義といった基本的価値をより確かなものとすることです。この道以外、ありません。
 アジアにおいて平和と安定が損なわれれば、世界全体に大きな影響を与えます。アジアの成長の果実は、軍備拡張に浪費されるのではなく、さらなる経済成長を可能にする、イノベーションや、人材育成にこそ、投資されるべきです。
 アジアの平和と繁栄にとって、さらには世界の平和と繁栄にとって、必要なのは緊張でなく信頼、武力や威嚇でなく、対話と、法の支配です。
 アジア地域を、武力と威嚇でなく、信頼と秩序の地域としていくために、最後に私は、アジアと、そして世界へ向けて、訴えたいと思います。
 われわれは、アジア地域において、際限なく軍備が拡張されることを抑制しなければなりません。
 軍事予算を徹底的に透明にし、検証可能なかたちで公表すべきです。危機管理のためのメカニズム、軍同士のコミュニケーション・チャネルを整備すべきですし、海洋に関する国際法に基づいた行動を促すルールを、整えていかないといけません。
 その先にこそ、誰もが能力を開花させることができる、アジアの成長と、繁栄が実現できると、私は確信します。
 日本は、不戦の誓いを立てた国です。世界の恒久平和を願い続ける国です。
 「アベノミクス」によって活力ある日本を作り出し、地域と、世界に、平和と、繁栄をもたらしたい。そう願ってやみません。
 ご清聴、ありがとうございました。

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参照:ダボス会議(Tel Quel Japon過去記事
今回はコメントも控えようと思ったが、少しだけそっと?追記。直前の入稿記事の中の3番目の討論に於いて「プーチンも安倍氏もnationalistと言う点で気が合って、稀有で貴重な友好関係が築ける」という根拠の無い口からでまかせ発言がありましたよね。安部さんの(スピーチの)一体どこが、nationalistなのでしょうか?globalistそのものでしょう。安倍氏をnationalistと決め付けなければM氏の構築した根拠の無い出任せは音を立てて崩れるからでしょうか。
別の観点から、安倍氏の演説そのものはむしろ今回御同伴の国谷裕子氏の作文ではないかとも思われますね。作文のみならず演説における身振り手振り、表情、イントネーション、発音等、全部(クローズアップ現代の)国谷裕子先生の(みえみえの即席)御薫陶の賜物ではないかと。保守の皆様方、いかが思われますか?内容の賛否はこの際別にして。

・・・・・追記:2014年3月4日・・・・・
クローズアップ現代がどういう番組で、国谷裕子氏がどういう方か、ご存じないようですね。吃驚だけど。吃驚の反応が全く無い。少なくともこの方は安倍外交、「積極的平和主義」における最強力ブレーンですね?えぇ?何を言っているか全く意味がわからないって?

・・・・・追記:2014年3月6日・・・・・
 TPPは、私の経済政策を支える主柱です。だけでなく安倍総理がnationalistでは決してない歴然たる証拠に何の反応も無い。異常と言わざるを得ない。保守にはそれぞれ教科書にしているBlogなどがあって、そこに書かれていることしか読んでも記憶に残らないのだろう。内容や意味がわからないのだろう。保守はこう考えるべきだ、という一線があって、どんな証拠を見ても聞いても、安倍総理がglobalistだとは考えられないのだろう。違いますか?
この不思議をいろいろ考えてみた。まず冒頭演説内容が報道されていないので、全く知らない。国谷裕子氏が大きな仕切り役をしていることもしらない。知っているのは報道されたinterviewとやらだけ。しかもそれは通訳ミスによる誤報で、国際報道で物議をかもした。それで日本中が騒いだ。冒頭演説は地中深くにもぐって誰の知るところにもならなかった。まるで陽動作戦。
Abe's remarks in Davos cause ripples overseas
こういう報道でこういう騒ぎがあった。安倍さん、誤解されて槍玉に挙げられてお気の毒。
(マッチ)安倍総理大失言! & (ポンプ)発言全文と誤訳!
つまりは陽動作戦ですよね。えぇ!まるきり意味がわからないって?

複数の政府関係者が15日、明らかにした

朝からラジオではさんざん言っているが、ネット上ではまだたいした話題にはなっていない。ちょっと拾って見たものを掲載します。

政府、慰安婦の年内決着打診 日韓関係修復図る
政府、慰安婦の年内決着打診 日韓関係修復図る
政府、慰安婦の「年内最終決着」打診 日韓関係修復図る
政府、慰安婦の年内決着打診

日韓関係を修復したいので、慰安婦問題の年内決着を目指す、ということ。ここまで来ても安倍信者は、いつまでも慰安婦問題に悩まされないように、我らが安倍ちゃんが、二度とこの話題がぶり返さないように、ついに韓国と話をつけて、決着してくださるのだ、と大喜びするのだろうか?
安倍崇拝を脱却している方々には「決着」が何を意味するか、それが今後どう響くか、すぐにわかる筈なのだが。

Blogであれ、書物であれ安倍総理崇拝の文章を、以前「ファンクラブの会報」と書いたことがある。そのアイデアはWILL1月号の百田尚樹氏と金美齢氏の新年特別対談をみて、あきれ返ったからだ。WILLの新年対談に出すような内容ではない。まさにファンクラブの会報を連想させた。政治家や論壇人、コメンテーター、だれかれなく、恥ずかしいほど安倍崇拝を露にするのは何故か、と以前から考えていた。百田氏や関岡氏の体験を見ると、およそ見当がつく。まず安倍氏の秘書が影響力のある大物評論家などの文章を読む。そして安部晋三の個人名で、著者にじきじきのファンレターを書く。単なる感想文ではない、ファンレターである。著者は舞い上がるわけだ。そして直接会う機会があれば、その著作のキーポイントを実際に読んだ秘書が、安倍氏に伝える。安倍氏が「やあやあ」と友人のように親しげに近づいていって、著作を褒める。それだけでなく、その本の核心部分への賞賛を付け加える。これで著者は「総理はファンレターをくださっただけでなく、内容を充分理解してその上で自分を高く評価してくださった」と感激する。アメリカの政治家なら誰でもやっていることだ。こうしてファンをつくり有力支持者を多数獲得する。政権与党と左右論壇がジャーナリズムが一丸となるわけだ、夢と希望と深い信頼関係を持って。
評論家が政治の最高権力者である内閣総理大臣にポーとなってべたべたするなど、そもそも有り得ない図なのだ。「安倍総理ならできる」「安倍総理には高度な能力がある」「安倍総理なら信頼できる」「安倍総理は尊敬に値する」「大きなしかも深いロングパースペクティヴで考えておられる」「安倍総理には難題が多く、お気の毒だ」「多少へまをしても、同情すべきだ」「安倍ちゃんの意思ではなく、アメリカからの圧力だ。苦境に立たされて本当にお気の毒だ」「どんなことがあっても逆風から全力で安倍総理をお守りするのがわれわれの使命だ」
安倍内閣は、かつて自民党の有力政治家を片っ端から屈服させた統一教会なみの、戦略の上に成り立っている。
細部にわたって方法論を確立し、とてもスケールの大きい、しかも充分の人材と玉をもった、長期政権であることは多分間違いないだろう。「どんな推進力でどんな方向に向かっているか、気づきましょうよ」と気力も体力も萎えた小さな声で呟くことだけが、今は私に出切る事のすべてだ。

Tel Quel Japon 今後

2014年4月9日
私Bruxelles、体調を崩しました。まだ未入院なので、それまでは更新続行可能だとは思います。できる限り所有中の未使用資料を探し出して、置こうと思っています。Bruxelles記


安部晋三 何がみえるか (続)

前ペイジ、長くなりすぎたので、3月26日以降を切り離し(続)としました。
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・・・・・2014年3月26日・・・・・
Tel Quel Japon過去記事で西尾幹二先生のこの御発言(2007年?)を取り上げている。
「私は安倍政権で憲法改正をやってもらいたくない。」
こころに深く残ったからだと書いている。実はもうひとつ心に残ったご発言がある。2013年WILL3月号「安倍内閣の世界的使命」のなかの一行である。誰一人気に留めなかったようだがここだ。
私は、安倍総理の金融政策が国際カルテルと秘密裏に合意を得ているのではないかと思っています
3月22日以下今日に至るまでの追記全体とぴたりと一致する。確信は無かったようだが、じつは西尾先生のこの予測は大当たりなのだ。伊藤氏のご発言だけでは納得できないと思われる方は2013年9月25日のWall Street Journalをじかに当たられるとよい。動かぬ証拠である。景気浮上のための金融政策といっても、何をどのようにどの程度やるかはわからない。それでGoldman SachsのKathy Matsuiに仰いで、「どこのだれそれの指導に従いました」と安倍晋三の名でWall Street Journalに記事化したと言うわけだ。安部晋三信奉者の伊藤氏でさえ「一国の総理としてありえないことだ」と首をかしげておられる。外資系ファンドに食い散らされて確かに「日本の景色は一変するでしょう」
何が来ても動じないだけの対応ができればいいのだが、残念ながら金融資本主義においては実力が違いすぎる。安倍内閣も受け入れのための税体系の改革や会社法の改正など受け入れ準備は完了済みである。
大金持ちからわしづかみにするだけでは飽き足らず、シコシコと生きる貧乏人にまでNISAなどの制度を設けて株式市場に引き込む、「取れるところはどこからでも」という消費税の発想に通じる。

・・・・・2014年3月26日・・・・・
安倍総理の政策、具体的には法人税の引き下げ、そして大手企業とのお約束?賃金の引き上げ。大手企業だけでも賃金の引き上げを引き受けないかぎりは景気の浮上感など誰にもどこにも生まれない。したがって安倍総理と日本の大手企業との方向性の約束、および協力の要請は完了しているはずだ。何をしても安倍人気は不動、の原因はこの辺りにもあるのは間違いない。政界・財界納得済み。方向は当然global化まっしぐら。TPPのみならず基本的に無条件開国である。企業は政界の支援を欲しているし政界は企業の協力を求めている。お互い離反するわけには行かないところに来ている。
もう一度ダボス会議出席の日本人のメンバーを思い出してほしい。
今日はこの中からYasuchika Hasegawa:氏(President and Chief Executive Officer, Takeda Pharmaceutical, Japan)を取り上げる。すでに戦前から栄えていた道修町にある老舗の製薬会社である。何故、何が嬉しくて外国人のTOPを迎えなければならないのだろうか?外国人にお城をあけわたすのか?長期政権化する安倍氏に寄り添って政策協力・外交協力に走ったためだろう。企業のGlobal化は安倍政権の下においては一種の動かしがたいトレンドなのだ。ほんの一例として取り上げてみた。
武田薬品工業の外国人社長の登用:
No.1 & No.2 & No.3 & No.4 :
・・・追記:3月28日・・・
古い記事で、あいも変わらぬ陰謀論であるが数値だけは見ておいた方がいいだろう。お膳立てを整えた後、本格的に人材とファンドが乗り込んできて(間抜けな日本人が国際化に浮かれている間に)最後の仕上げが完了するわけだ。
参照:日本の大手企業の株が、軒並み、外国資本に買い込まれている
・・・・・追記:2014年4月3日・・・・・
すこし古い記事ですが。外資に対してフレンチカンカン状態か。
泉北高速鉄道 乗っ取り ギリギリ回避
金融のglobal化は現日本では当たり前の当たり前。

・・・・・追記:2014年4月5日・・・・・
「良い人材を求める新たな産業への労働移動の支援へと、転換します。」というダボス会議での発言どおり。
yahoo news 2本 (ダボス会議の発言のなかに安倍政権の意図が詰まっています。)
首相、外国人活用拡大の検討指示
建設業で外国人活用拡大、政府が緊急措置
失業、引きこもり、またブラック企業で働く若い日本人が多い。Job Createがないからだ。こうして既成の日本男児の労働分野にまで、外国人を引き入れ、丁寧に教育し適応させ、保障を与える移民導入政策など、まともな政権が発想することではない。そもそもオリンピックは誰に雇用を与えるためなのか?日本の男子も女子もjoblessで窒息してしまう。
「正論」5月号の関岡英之氏の「隠された中国人移民の急増と大量受け入れ計画」がちょうど今日の内容と一致する。具体的に人名も上げ、表も出し、非常に説得力のある分析記事である。P.189「安倍内閣よ、いったいどうしたのか? (...)いわば内閣中枢の総力を結集して移民・外国人労働者の受け入れを画策しているではないか。」と言うところまで切り込んだ発言は、「正論」誌上では初めてではないか? ひとつに気づけばあとは全部、連鎖的にほぐれるはずだ。今の内閣は単なる政治家だけの枠をはるかに超えている、日本の国家意思さえ超えたところに本意が隠れているようだ。関岡氏に続き次々と覚醒してゆく言論の登場をさらに期待している。ー安倍内閣はどうもしない。これがもとのままの安倍内閣である。
全部をあるいは個々を否定したり肯定したりするのではなく、今はありのままを直視すること、ウロコを目からとること、が最重要だと思っている。ここ一年弱の「正論」をはじめ、ほとんどすべてのメディア(ネットを含め)はまるで安倍晋三ファンクラブ会報、にしか見えなかった。ファンであることが保守であることの会員カードのような有様であった。

安倍晋三&Goldman Sacks... 何が見えるか

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ゴールドマン「安倍氏に期待」大幅円安&年間2割の株価上昇も
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○Tel Quel Japon過去記事:
(転載元)積極的平和主義とは何か? (2)
関連部分のみ下に転記します。
 TPPは、私の経済政策を支える主柱です。欧州とのEPAも進めます。日本はこれから、グローバルな知の流れ、貿易のフロー、投資の流れに、もっとはるかに、深く組み込まれた経済になります。外国の企業・人が、最も仕事をしやすい国に、日本は変わっていきます。
 日本の資産運用も、大きく変わるでしょう。1兆2000億ドルの運用資産をもつGPIFについては、そのポートフォリオの見直しを始め、フォーワード・ルッキングな改革を行います。成長への投資に、貢献することとなるでしょう。
 法人にかかる税金の体系も、国際相場に照らして競争的なものにしなければなりません。
 法人税率を、今年の4月から、2.4%引き下げます。
 企業がためたキャッシュを設備投資、研究開発、賃金引上げへ振り向かせるため、異次元の税制措置を断行します
 本年、さらなる法人税改革に着手いたします。
 古い産業に労働者を縛り付けている、雇用市場を改革します。新たな産業には、イノベイティブで、クリエイティブな人材が必要です。古い産業に「社内失業」を温存させていた補助金を、良い人材を求める新たな産業への労働移動の支援へと、転換します。
 少子高齢化が進む日本のどこに、イノベイティブで、クリエイティブな人材がいるのか。そう仰る向きがあるかもしれません。アリアナ・ハッフィントンさんは、「リーマン・ブラザーズが、もしリーマン・ブラザーズ&シスターズだったなら、生き残れただろう」と仰いました。
 日本の企業文化は、いまだにピンストライプ、ボタンダウンです。
 いまだに活用されていない資源の最たるもの。それが女性の力ですから、日本は女性に、輝く機会を与える場でなくてはなりません。2020年までに、指導的地位にいる人の3割を、女性にします。
 多くの女性が市場の主人公となるためには、多様な労働環境と、家事の補助、あるいはお年寄りの介護などの分野に外国人のサポートが必要です。
 女性の労働参加率が、男性並みになったら、日本のGDPは16%伸びるという話です。ヒラリー・クリントンさんのお話です。私は大いに勇気づけられました。
 企業のボードメンバーたちに対する、大いなる刺激も必要でしょう。
 24日からの国会に、会社法改正を提案します。これで、社外取締役が増えます。来月中には、機関投資家に、コーポレート・ガバナンスへのより深い参画を容易にするためスチュワードシップ・コードを策定します。
 それらを実現させれば、2020年までに、対内直接投資を倍増させることが可能になります
 そのとき社会はあたかもリセット・ボタンを押したようになって、日本の景色は一変するでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・

(追記 2014年3月22日 Bruxelles追記: この辺りは日本ではさほど話題になっていないのでわかりにくいとは思うが、プランの詳細を組み立てたのはGoldman SacksのKathy Matsui,この人安倍氏がそっくりそのまま採用した。会社と個人名くらいは覚えておいた方がいいだろう。Kathy Matsui Womenomics : Kathy Matsui Goldmas Sacks :Womenoics
(追記 2014年3月23日 Bruxelles追記: 転載部分で安倍氏はWomenomicsを語っているように見えて、じつはもっと重要な別のことも伝えている。追記3月25日以下を参照。
参照:総資産1億ドルを奨学金に :4人の子供をハーバードに学ばせ独立心を鍛え上げ、しかも娘の一人はゴールドマン・サックス証券のマネージングディレクターである。Andy Matsuiは単なる成功者であるばかりでなく決して沈まない船の最上質乗客の一人であることはもはや間違いない。philanthropistにして初めてアメリカンドリームは達成される。 )
(追記:2014年3月28日 Bruxelles追記: 少し話がそれるがこのPhilanthropyと言う考えは、小説や童話でさえとことん嫌われ者だった大資本家を、愛され尊敬される人格者に改造するために、そもそもはIvy Lee が創造しRockefellersに教え込んだ概念である。Philanthropyの概念無くして、生身を晒したままでは大金融資本家も大実業家もその存続は不可能だった。
参照:Ivy Lee & John Rockefeller  このペイジの追記2011年11月21日以下に詳しく記している。)

・・・・・追記:2014年3月25日・・・・・
伊藤氏も水島氏も揺れてはいるが安倍晋三を日本を独立に導く国士だと固く信じている信者である。何をしても「安倍さん、お気の毒」の論調から抜け出ることはできない。その中にあって30分30秒過ぎから35分30秒あたりの伊藤氏の発言は異彩を放っている。「安部氏は強力(はげたかファンドなど)資本を呼び込んで日本を...」
日本の保守は忠臣蔵で喜んでころこんでも、この部分に耳を止めることはないのだろう。たかが5分である。クリックしてご覧あれ。
【伊藤貫】アメリカと世界はどうなる[桜H26/3/20]
理解できない場合は理解努力をしていただきたい。3月22日の追記も大いに参考になるはずだ。
なお伊藤氏が言うWall Stret Journalは2013年9月25日のものと思われる(Bruxelles記)

・・・・・・・・・・・・追記:2015年6月1日・・・・・・・・・・・・
Kathy Matsui, Goldman Sachs’s chief Japan strategist, was cited by Prime Minister Shinzo Abe as having coined the term “womenomics,” which he describes as a vital component of his economic program.
Kathy Matsui: Author of the First "Womenomics" Report
Kathy Matsui, a managing director at Goldman Sachs in Tokyo, on Dec. 18, 2013:

・・・・・・・・・・・・2015年6月2日 追記・・・・・・・・・・・・
浜田宏一氏講演 アベノミクスとマクロ経済学
アメリカのジャーナリズム信奉者:口から出てくるのはアメリカの経済新聞・雑誌名と日米の経済学者の名前ばかり、学者とは学会の隅々まで知り尽くした人のこと。
またエコノミストは(影響力大、しかし)外交音痴、英字新聞で洗脳されているのだろう。