追記:2012年9月21日↓
参照8月:【栗原弘行】尖閣諸島購入問題について[桜H24/8/2]
参照7月:7.20尖閣諸島地権者親族栗原弘行氏記者会見(主催:日本外国特派員協会)
過去のvideoを見ると栗原氏もかなりな為五郎。もう一度チャンネル桜に出演し、特派員協会の記者会見に登場する神経はあるのだろうか?石原都知事の気持ちを斟酌したり面子を考慮したりする必要がないくらいの大物バックがいるようだ。期待しなかったがこの記者会見、なかなか質問が鋭い。その割にはぐらかしが上手くてこの御仁どういう立ち位置を自分に与えているのかよくわからない。
参照9月:政府が尖閣直接買い取り 石原都知事「だまし討ちだ」
参照9月:蟷螂亭日記:栗原家は何で尖閣諸島を国に売るのか?
・・・・・追記:2012年9月22日・・・・・
参照5月:5.29石原慎太郎東京都知事記者会見(日本外国特派員協会)
非常に興味深い話が聞ける。勿論報道されなかった話です。ぜひお勧めです。水島さんにも。
1)石原氏のお話:
なるほど、そういうことか。しかしこの地権者、道義というものを知らない。借金があるので、高い方に売りたい、とのことだが、国民から集まった真摯なお金を、なんと心得るのか。普通の神経の人間ではない、と思っていたら、家人から週刊誌に人格暴露記事が届けられたという。
ここのところ中国の反日暴動で、ビビリまくったアカデミズムの御仁が、中国人が暴動で叩き壊した日本企業の損害を石原都知事に賠償しろと、そのblogに書いているのをみた。論理の欠片もない石原バッシングである。五十嵐仁の転成仁語というblogである。
9月17日(月)中国の反日デモの真の仕掛け人は誰か:
それにしても、この学者をご存知でした?(民主党政権への嫌がらせのために)→(それを阻むために)→(そのことが中国国民に誤解を与え)→(日系企業は10億円以上の損害を出した)→(石原都知事に請求するべきでしょう)民主党政権への嫌がらせのために尖閣諸島の購入を持ちかけ、それを阻むために政府は国有化を決断し、そのことが中国国民に誤解を与え、今回の大規模な反日デモに発展しました。それによって日系企業は10億円以上の損害を出したと言われていますが、それは全て石原都知事に請求するべきでしょう。
(反日、反中国の流れを強めようと画策する石原都知事)←どんな頭ならこのような語句を生み出すことができるのでしょう?保守の方々はこのような論理の人間の存在すら、信じられないでしょう。探せば似たような多くの指導者が教壇に立ち日本の若者におかしな論理構成を吹き込んでいるのでしょうね。
(追記:2012年9月19日:五十嵐仁、吃驚為五郎氏豹変、そして謝罪! そのあと取材に対し「反日石原の尖閣購入は、実はといえば改憲にある」と自説を展開。為五郎氏、だとすれば集まった寄付の金額から考えて改憲は民意ということになりますね。そして反日はどう見てもあなたということになりますよ。石原氏の尖閣購入の呼びかけに誰か国民が反対デモをしましたか?)
最初に極端な為五郎を登場させました。次に普通のレヴェルの石原バッシングをお見せします。聞いてみましょう。
2) 水島氏のお話:
突然の尖閣国有化の裏に謀略がある!! [チャンネル桜]
どう思われます?
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こういうのも見つけました。今日の記事です。
3)中国の反日デモで見落とされている重大事実 (09/18)
最後のー尖閣列島はどう見ても日本が実効支配しているので、中国政府が最も困ることは「日本があらゆる挑発に乗らず無視し続けていること」だからですーは明らかな空論ですが、「特に外務官僚にとって「最も大事なもの」は外国政府であり、絶対に外国政府とは戦いません。外国政府があるから外務官僚の存在感があるのです」はドッキリ発言、「どうも外務省の官僚が、東京都から横取りして国有化するために暗躍していたようです」+「国有化が中国政府のためになると考えたからです」で、さもありなん。他日の記事も参照してみます。
参照:尖閣諸島を巡る問題の本質:
(「佐藤優さんの著書を読んでそう感じました」で典拠がわかり少しがっかり。熟考の上の自説だと思っていたので)
(追記 9月21日:突然の国有化はなぜ行われたのか、に関しては「国有化が中国政府のためになると考えた外務官僚と政府の面々の実行結果」という理由付けが、一番説得力がある。ここまでは多分水島さんも同じ考えだろう。ただ石原氏が親バカで国民を裏切ったという結論部は、感情論に基づく人格誹謗になってしまっているのが残念である)
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「外務官僚にとって「最も大事なもの」は外国政府であり、絶対に外国政府とは戦いません。」ー「国有化が中国政府のためになると考えたからです」の視点はとても興味深い。外務省の特異性から考えてわかる気がする。こちらの意見を聞いて伝える。相手の意見も聞いて持ち帰る。仕事の性質上立ち位置をうっかり相手側においてしまう場合もままあるという危険を伴う仕事なのだ。和を重んじる日本の外務官僚は基本的に戦う姿勢がなく、結果として、先送りだけの仕事を手柄のように言いたくなるのだろう。Fighting Spiritsのない外務官僚を、ごっそり空っぽになるくらいに追い出すしかない。
水島さんのお話「米国、親バカ、大連立」は「親バカ」については、過去にも実証済みで石原氏個人に直結する内容だが、「米国」「大連立」は石原氏よりも前に飛び出してくる人たちがあまりにも多くて、石原氏自身との直接的関連付には多少無理がある。というより、想像に走り過ぎ。1)石原氏のお話、にもさしたる矛盾はない。ただ、水島氏がおっしゃるように、頭越しにやられたことに激怒しないあたりは、疑わしい。多分本来は国がすべきことと言う気持ちもあったのだろう。募金は譲渡しない、またこうなった以上今後徹底監視すると言っておられる。いずれにしてもこれだけのバッシングを受け、人格を地に落とすに匹敵するplusが、石原氏にとっての直接的「うまみ」が、あまりにもなさすぎる。受け取った国民の募金を、いつ、何に、どういうタイミングで、どこに差し出すかで、この件はいずれ明らかになるだろう。面目を失った仮に老いた親バカであったとしても、募金者の監視の目をうっかり忘れるわけにはいかないのだから。
・・追記:2012年9月19日・・(複雑になりすぎましたが)
為五郎氏と水島氏の石原バッシングを見たわけだが、一方は左で尖閣購入というきっかけの裏読みで悪意を抱き、もう一方は右で国有化の裏読みで人格的疑いを持つに至っている。どちらも推論なのだが一方は「改憲目的」と読み、もう一方は「アメリカのマリオネット」非難。水島さんは特にヘリテッジ財団との癒着やこの会見にも不審をお持ちのようだ。結局はアメリカは何を望んでいるか、に論点は帰結する。もし水島さんが、為五郎氏のように石原氏の目的が「改憲」にあると読まれたとしたら(このもしは、有り得ないが)、こちらのほうの「会見」は「石原氏とヘリテッジ財団(米国)の見事なコラボレーション」として絶賛されるだろう。ところが水島さんはYou Tubeの13分~16分のあたりで「石原さんは国家の独立と国民の誇りを売り渡した」と国有化を飲んだ石原氏を非難しておられる。このあたりはどちらも妄想的推論の暴走(思い込み)であるが、この暴走、水島氏のほうが(熱心さの反動で)過剰暴走。なぜなら水島氏はアメリカが日本の自主防衛を望んでいないということを前提とされているからだ。(筆者注:アメリカはアジア・太平洋地域を思い通りに平穏無事に治めたいという意思はあるが、日本を防衛したい、などという奇特な意思は最初から持ち合わせていない、この大前提をうっかり忘れてはいけない)最後に私見を述べる。少なくともヘリテッジ財団は、日本の防衛面での自立を願っている。石原氏と気が合うわけだ。石原氏は親バカかもしれないが、決してポチ保守ではない。