PR会社を広告代理店と呼んでいるが、アメリカのそれは、たとえばEdward Bernaysがかつてグアテマラの政府を転覆させたように、ある意味平然と戦争を起こさせることもできるし、戦争に勝利してしか得られない結果を戦争をせずに獲得させることもできる。軍隊よりも強力な働きをする場合もある。
今日はTel Quel Japonの本来の趣旨とは異なるが、わかりやすいように具体的な例をもう一つ取り上げてみる。
ドキュメント戦争広告代理店:日本語ですでに本が出ている。
NHK ユーゴ情報戦の内幕:NHKも番組にしている
底が突き抜けた時代の歩き方:その2:
PR戦争としての「慰安婦問題」:その2:E.Bernays (4)に繋がる
Ethnic Cleansing: The Media and World Opinion :
Media deception and the Yugoslav civil war:
James Harff: Washington-based PR firm Ruder Finn:
Harff: Our work is not to verify information. We are not equipped for that. Our work is to accelerate the circulation of information favorable to us, to aim at judiciously chosen targets. We did not confirm the existence of death camps in Bosnia, we just made it known that "Newsday" affirmed it.
Marlino: Are you aware that you took on a grave responsibility?
Harff: We are professionals. We had a job to do and we did it. We are not paid to be moral.
今回ユーゴの情報戦や「戦争広告代理店」という本の内容を紹介したかったわけではない。引用部分の太字を見ていただきたい。Edward Bernaysが名前を作り出しただけで、Public Relationsというのは戦時のPropagandaそのものなのである。ユーゴの民族紛争や湾岸戦争などのように、取り立てて近年のものではない。大衆操作心理学という学問を利用したPropagandaはそう名付けられる以前からEdward Bernaysによって生み出され、平和時には企業としての利益の追求のために、さらに手段が無規制に拡大され透明化されたかたちでPRと名前を変えているだけである。南京や慰安婦で日本国がたたくべき相手は、マイク・ホンダやロビイストたちだけではない。実質的な相手は捕獲すべき相手は倫理を忘れてその手先となって思考し行動する広告代理店という企業とそのPRマンなのだ。ということを今回ご理解いただければ、この記事の目的は達成されたことになる。
参照:Tel Quel Japon過去記事:
参照:Blog L'oiseau Invisible:
(追記2012年3月22日:Top 150 Donors/Individual Financial Contributors:クリックすると左の文字の部分に、Martin, Jack ; Austin, TX; Hill and Knowlton, Inc.の文字が見える。Hill & KnowltonのJack MartinとHillary Clintonの関係がわかる。)
・・・・・追記2012年3月19日・・・・・
この記事の目的はなかなか、達成されない。発想の転換をどこかで強いているからなのか?書き込めば書き込むほど読者と遊離していくかもしれない、そんな感触ばかりだ。昨日IZAにコメントを書き込んだのだが、面妖にも敵対的に身構えられてしまった。保守の発想はナーナーと陳腐に固定化されてしまっている。当分はキャッチャーのいない、ピッチャーを続けるしかないのだろうか。