TEL QUEL JAPON

リビドーの音階が砂漠に死んだヤギの乳をしぼっていく

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映画「ゾルゲ氏よ、あなたは誰?」 岸恵子 

Qui etes vous ,Monsieur Sorge?
以下は2009年1月17日のTel Quel Japonの記事「Sorge&Ozaki」で触れたYves Ciampi監督、岸恵子出演の「Qui etes vous Monsieur Sorge?」に関する付加記事です。

今手にしている本のタイトルは「パリ・東京井戸端会議」(岸恵子/秦早穂子)。新潮文庫、昭和59年3月25日発行とあるが、元は読売新聞社より昭和48年12月に発行されたものだ。昨日偶然に見つけた。そしてゾルゲの映画に関する記述を発見して、岸氏がこの映画にどのように取り組まれたのかを知ることが出来た。ショックだった。これは二人の女性の書簡集でエッセイでも評論でもない。よけいにショックだった。(岸氏のエッセイ等、けっこう読んでいるファンだったので)

P.306&P.307
ご存知のように、リヒアルト・ゾルゲは坂本竜馬と共に私が恋焦がれた男で、あの映画の企画をしたのは私、資料集めや現存するゾルゲ事件の関係者達にも逢い、ただならぬ情熱と精魂を傾けて製った、イヴと私の映画なのです。
(確かに誰が誰に恋焦がれようと勝手なのだけれども。彼女にとってゾルゲは英雄なのだろうか?この本を手にしてまずこの個所が目に飛び込んできた。)

P.26&P.27
だからこそ数年後、フルシチョフさんに招かれて、モスクワ全市二十一館で一斉封切りされたプレミアの夜、映画が終わると、総立ちになった観客のわれかえるような拍手と、「スパシーバ!」の叫びに、イヴも私も声も無く、感動したものです。
(モスクワの観客はゾルゲへの感謝と、この映画を製ったあなたたちへの感謝で熱狂したのは当然ですよ。ましてあなたは日本人なのですから。)
そしてこの映画がきっかけでゾルゲ記念切手が発行され、ゾルゲの銅像が立ち、ゾルゲの生まれ故郷バクーにはゾルゲ通りが出来、船にまでゾルゲの名前がつけられたときくにつけ、私は他愛も無く泪を流して感動したものだったわ。
(この部分を読んで付加記事を書く気になった。あのゾルゲ像も、あの記念切手も、この映画がきっかけで?初めて知る驚きの情報だった。参照:船や通りだけでなく学校にも名前がついている。 石井花子がソ連から年金を受け取れるようになったのも、この映画によってゾルゲがソ連で英雄の地位を獲得したからだろうか。)

P.26
ところが日仏合作であったため、日本では「真珠湾前夜」と改題され、原作とは少しずつくいちがった映画となり、セリフも日本語にふきかえてのいわゆる日本版が作られ、私はただ唖然としたものです。その試写を、松竹の映写室でみせられた時、私は、その途方も無い無残な誤解に、泣きわめいてしまったわ。
(見るなら日本版ではない方を見るべきなのですね。資料集めをされたのだから、Sorgeが何をしたかご存知なんですよね。この前見た「俺は、君のためにこそ死ににいく」では特攻の母を演じておられた同じ岸恵子さんですよね。大昔「私財を使って戦没者の遺骨収集に尽力し、日本遺族会にも莫大な寄付金をした」鶴田浩二氏の恋人と言われた岸恵子さん、ですよね。スターリン批判がまだお耳に届いていなかったんでしょうね。)

P.26
パリで大好評だったこの映画は、その後ソヴィエト大使の推薦で、モスクワ映画祭出品のため、モスクワまでゆきましたが、税関試写に立ち合った当時の陸軍大臣が、試写が終わるとすっくりと立ち上がり「この映画は嘘だ。リヒアルト・ゾルゲなどは、知らん。ソヴィエト連邦にスパイはいない。・・・」。この鶴の一声によって映画祭参加は却下されました。
(あの国を肌で感じたわけですね)
当時は、フルシチョフが出現する前で、スターリニズムはまだまだ隆盛だったから、政治的にボイコットされるのは無理ないけれど、そのスターリンのため、というより、スターリニズムをあくまでも信奉しコミンテルンの一員として世界平和のために、巣鴨で絞首刑に果てたゾルゲを思うと、悲憤やるかたない思いでした。
(あらら。悲憤やるかたないのは、ゾルゲや尾崎にまんまとだまされた国家の中枢にいた日本人ですよ。これがそのコミンテルンのスパイ構成図です。)

P.66~P.69
ここでは5月29日の横浜空襲体験が語られる。防空頭巾のかわりに濡れ布団を身体に巻いて逃げ惑う恐怖は生半可なものではない。平和が欲しかったのだろう。原爆を落としたアメリカとはさすがに言えないとして、スターリンが、コミンテルンが、ゾルゲが戦前戦中の日本を葬り去ってくれたと、ゾルゲに対する感謝の気持ちさへあったのだろう。錯乱した人達はたやすく洗脳されうる。
国家に利益をもたらしたスパイはその国家では英雄となりうる。しかしそのスパイによって間接的にではあれ、幾多の生命を奪われ、表現できないほどの不利益を与えられた側の国で、そのスパイが「恋焦がれうる対象」にどう勘違いしたらなれるのだろうか?

古本市場で購入した古い書物である。こんな古い資料を使って岸恵子そのものを論じるつもりは全く無い。 参照:コミンテルン
追記(2009年1月27日):上記の映画はフランス、日本、ソ連以外にドイツではWer sind Sie, Dr. Sorge? イタリアではLa Spia del secolo,アメリカではWho Are You, Mr. Sorge?というタイトルで上映された。Yves Ciampi監督の類似作品としては、1979年のTV作品「Staline-Trotsky: Le pouvoir et la révolution 」1981年のTV作品「Staline est mort」等がある。
追記:参照 Tel Quel Japon過去記事:「Stalin Video」

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「アメリカ側から見たゾルゲスパイ事件」についての非米活動調査委員会聴聞記録を入手した。前回の記事でDisneyが証言台に立っているあのthe House Un-American Activities Committee(下院非米活動調査委員会)である。日時は1951年8月9日(木曜日)。日本でゾルゲを取り調べた吉川光貞検事が証言している。寒い部屋で画面から直接読んでいたので、首が固まってしまった。日を置いて改めて取り上げようと思っている。
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Walt Disney & The Flying Tigers (1)

Disney The Flying Tigers
Flight leader and fighter ace Robert "R.T." Smith stands next to his P-40 fighter at Kunming, China. The “Flying Tiger” insignia was created by the Walt Disney Company.
他のことで調べ物をしていたらWalt Disneyがthe House Un-American Activities Committee(下院非米活動調査委員会)で証言していることを発見した。スパイ告発側である。反共思想の持ち主でFBI協力者だったととらえるほうがわかりやすいのではないだろうか。
Marc Eliotの筆になる「Walt Disney」本を見つけた。
頑張ったら「WALT DISNEY FBI FILES」もみつけた。
今日は朝からWalt DisneyがHUACで一体どういう証言をしたのか、気になっていたのだが、そのものズバリを発見した。こういうFileはリンクしても何時の間にか消される場合が多いので、対抗策としてFileにしてみた。
the House Un-American Activities Committeeの証言台に立ったWalt Disney。(ここに登場するHerbert Sorrellについて。)強い臨場感を感じた分すっきりと明らかになった。

日本人の戦争:ドナルド・キーン

文学界2月号 「日本人の戦争-作家の日記を読むドナルド・キーンを今しがた超特急で読み終えた。
当事者共感のようなものを充分感じ取ることが出来た。
文学者ドナルド・キーンは政治を介せずあくまでも水平な天秤で筆を持ち、文学者の筆致を久々に堪能させてくれた。「日本人の戦争」を作家の日記から読み取る着眼が素晴らしい。後年の資料公開を知らない作家の日記は戦争の政治解釈としては、ある意味滑稽であるけれども、当事者共感なくして歴史を語るのは明らかな過ちである。ましてや自己盲信の神の視点で、過去や故人を断罪する権利など誰にも無い。歴史を前にちっぽけな個人は決して法ではありえないからだ。だからといって個人の意見を抑圧するつもりは全く無い。視点を変えたあらゆる意見が交わされる中で、自ずから真理の道が見出されるであろうことを願っている。論理と真摯な検証の積み重ねが歴史に正しい歩を歩ませるだろう。ただ歴史は時の流れの中で常に複眼でなければならないし、また歴史には、時の流れのように到達が無いことも忘れないでおきたい。

・・・・・追記:2011年4月18日・・・・・
読売 News on Line

幻の日本爆撃計画 : Film版 実写を含む

秦氏が新手のルーズベルト=真珠湾陰謀論だとして心配しておられる「幻の日本爆撃計画」(日本経済新聞社刊)は秦氏の言うように「枯尾花」でも幽霊でもない。当時大統領補佐官だったロークリン・カリー氏(実はホワイトハウスに進入していたソ連のスパイ。身分がばれて亡命していた。内情を一番よく知っている)が亡命先のコロンビアで顔出しで証言している。まずfilm(1)(2)を御覧下さい。日本語吹き替えのアメリカの番組です。
FDR plans sneak attack before Pearl Harbor (1st half)
FDR plans sneak attack before Pearl Harbor (2nd Half)
(追記:2009年3月20日:2009年Will別冊4月号「歴史通」に訳者の塩谷絃氏が出版までの経過を含め詳しい記事を書かれている)

次はThe Flying Tigers実写film。当時者達の顔が見える。最早「幽霊」とは言えまい。
ルーズベルトの関与も明快に語られている。訓練は5ヶ月前から、そして(2)でははっきりと1941年晩夏に実践準備に入ったと言っている。もう「枯尾花」とも言えまい。
Flying Tiger newsreels ::
WWII - Flying Tigers Bite Back 

(1)は実写filmではなさそうだ。(2)は写真。虎の漫画はあのDisney社が描いた。
dogfight FLYING TIGERS december 1941
Flying Tigers and The Chinese Air Force

こちらは映画。戦勝国だ、何も隠す必要も無いのだろう。大物俳優が出演している。
Flying Tigers - 1942 - Preview [ War Film ]

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参照:Tel Quel Japon過去記事
The Flying Tigersのふざけた顔
参照:Tel Quel Japon過去記事
「Will」2月号秦郁彦氏の文章に触れて
参照:Rising sun over Burma: JAAF v. the AVG 
ビルマ上空の戦闘資料

必読資料:Illusive Target: Bombing Japan from China 
必読資料:Did U.S. leaders know that war was coming?
必読資料:Tel Quel Japon 過去記事:Pearl Harbor 
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Chennault Postage Stamp
U.S. Postage Stamp honoring the "Old Man" Claire Chennault
切手になっているClaire Chennault

Chiangs & Chennault
Claire L. Chennault with Madame Chiang Kai-shek and Generalissimo Chiang Kai-shek. In 1937, with China at war with Japan, he accepted an invitation by Madame Chiang Kai-shek, Secretary of the Chinese air force, to build the Chinese air force.
蒋介石とその妻&中国軍の服を着ている Claire Chennault

Way of Fighter
「 Way of a fighter」The memoirs of Claire Lee Chennault by Claire Lee Chennault (Unknown Binding - 1949)
Claire Chennaultは自らの回想録「Way of a figher」を出版している
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「米中の連携」 (郵便学者・内藤陽介のブログ)にTBさせていただきました。
「どこまで中国?」(郵便学者・内藤陽介のブログ)にTBさせていただきました。

Sorge & Ozaki

○「国際スパイ ゾルゲの真実」 NHK取材班 下斗米伸夫 
(角川書店)を読んだ。
その後この映画を見た。参照: 内容紹介記事 1内容紹介記事 2
最後に石井花子が「ゾルゲは私の恋人なんかじゃない。もっと大きな存在だったんだわ」というシーンがあり、バックに世界平和のテーマソング「イマジン」が流れる。この解釈が日本人の、時代を問わない普遍的反応?冗談にも程がある。

○「スパイ・ゾルゲ真珠湾前夜」 (日仏合作 1961年) Qui etes-vous, Monsieur Sorge?と言う映画をご存知だろうか?岸恵子が出演していると思ったら、監督がYves Ciampi 氏だった。まだ見ていない。

STALIN'S SPY Richard Sorge and the Tokyo Espionage Ring
By Robert Whymantに関する書評

宮元百合子がスメドレーに触れた文章

劇団民藝創立50周年記念公演 :演劇界ってこう言うところ?
○演劇ライフ こちらは2008年の舞台:その感想を書いたブログが並んでいる。
ゾルゲや尾崎に理解をめぐらすのはかまわないけれど、理解そのものが横転している。そんなことはどうでもいい、というくらい現代日本は懐が深いのだろうか?
演劇時評:正気なものも極たまにはある。

歴史が眠る多磨霊園 :「ゾルゲ・尾崎事件犠牲者救援会」(国家なんて水溜りよ、沢山雨が降ればみんな一緒に繋がるわよ、という反国家、世界市民の会?)の方々のお仕事?日本兵の遺骨収集にこそ行ってもらいたいものだ。田母神騒動から判断すると、日本の総理が花束を持ってここへ、のこのことやってくる日も、充分ありえる。「敗戦に感謝します」ってか?
下はゾルゲを顕彰したソ連支配下の東ドイツの切手(1976年)
ゾルゲも尾崎もソ連のため共産主義のために大活躍した。
村山談話国是の国としては、そのうち尾崎の切手を発売しないとも限らない。
Sorge Stamp

参照:日本労働年鑑 特集版 太平洋戦争下の労働運動
 その1:  その2
参照:加藤哲郎氏のノモンハン事件とゾルゲ事件研究
参照:加藤哲郎氏の書評 「国際反戦活動のロマン???」

参照: http://www.tofu-ryohin.co.jp/zinruinoteki.htm
参照:国立国会図書館極東国際軍事裁判記録(当館所蔵分)

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よく出来た番組だと思うので紹介します。
(どういう解釈も可能だがFilmは事実を伝える)
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The Bloody History of Communism Part 1 of 3
The Bloody History of Communism Part 2 of 3
The Bloody History of Communism Part 3 of 3
中国 マオの文化大革命の実態
クメール・ルージュ下のカンボジアの実態 :
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追記:2010年10月9日
尾崎秀実獄中手記

上記の記事は2009年1月17日
以下の追記は2011年6月7日

ゾルゲに関して:日本語記事

追記:2011年11月3日
加藤哲郎:2010年11月7日 特別講演

The Flying Tigersのふざけた顔

The Flying Tigers
噂のFlying Tigersの写真。機体に鮫の顔の漫画が描かれている。
A Chinese soldier guards a line of American P-40 fighter planes, painted with the shark-face emblem of the `Flying Tigers,' at a flying field somewhere in China ,1942.
(Photo and Caption: From U.S. National Archives)
The Flying Tigersと呼ばれたアメリカのP-40 fighter planesの列を警護する一人の中国兵の写真。場所は特定できないが中国と記録されている。義勇軍とされているが、引き抜かれた生え抜きのベテラン戦闘パイロット達が、日本軍に襲いかかってきた。

ビルマ及び中国本土でThe Flying Tigersを迎え撃った日本の戦闘機。
Nakajima Ki-27 Nate :
一式戦闘機 隼 Nakajima Ki-43 Hayabusa 
Kawasaki Ki 48 Lily 
Mitsubishi Ki-21 Sally 
Kawasaki Ki-45 Type 2 Toryu Dragon Slayer (Nick):
参照: http://www.warbirdforum.com/planes.htm

「Will」2月号秦郁彦氏の文章に触れて

「Will」2月号秦郁彦氏の「陰謀史観のトリックを暴く」について。

前ペイジで触れた秦氏の文章について具体的感想を書くことにする。
恐ろしく挑発的なタイトルは販売拡大の編集部の意図とも思えるが、まず陰謀史観と言う言葉に強い不快感を覚える。白日にさらされた戦略は最早陰謀でも陰謀史観でもないと思っている。ユダヤの陰謀やフリーメースンの陰謀などと、同列に扱かおうとする意図が見え見えではないか。

1.P.188
こうした場面では主張の是非はともかく「世間をお騒がせしたことはお詫びします」と頭をさげるのだが、彼はその流儀に従わなかった。
1.感想
主張の是非はともあれ、が納得できない。秦氏は平気でこう書く人なのだろうか。

2.P.188
ただし「わが国が侵略国家だったなどと言うのはまさに濡れ衣」との持論を立証するために、田母神氏がコミンテルンの陰謀なるものをずらずらと並べ立てたのには感心しない。
2.感想
「わが国が侵略国家だったなどと言うのはまさに濡れ衣」との持論を立証するために、・・・ではない。コミンテルンの存在・機能が一般書や教科書の次元であまりにも伏せられているから、明らかにされただけだ。仮に陰謀に乗せられた結果であっても、行為自体が侵略ならば、侵略であることに変りはない。田母神氏にはそのことはわかっているのだが。果たして秦氏は?

3.P.189
では、だました方が悪人でだまされたのは善人とすれば、二重のワナにはめられた日本は冤罪されるのに必要で充分な条件を獲得したのだろうか。
3.感想
誰がそんな議論をしているのですか。「だまされるのが善人」などと、どこに書かれていますか?秦氏の文章は完全に上滑りしている。

4.P.190
もし「仮敵国」側の政府か歴史家から具体的に反論されて、グーの音も出ないのでは国益を損じかねない。心すべきことだろう。
4.もし反論されて、という「もし」の可能性だけで、言論を封じるおつもりだろうか?

5.P.191
別表ーコミンテルンの「陰謀諸説」 1~9
5.感想
秦氏の意見と秦氏の参考文献があるだけで、本文にも「暴く」等という次元のことは書かれていない。秦氏がそう思われているだけだ。たとえば1.に関して、首謀者は関東軍の河本大作であることが確定的(99%)とあるが、私も中西氏同様、河本犯人説は確定していないと考えている。秦氏の推論だけが証拠とはならない。たとえば4.に関して「証拠が無い」(80%)とは言え「完全否定する証拠も無い」以上、さらなる検証・議論があってしかるべきだ。

6.P.194
「蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた」と形容するのは「泣き言」にもならないのではないか。
6.感想
その部分は前に説明があって、全部を要約するとと言う言い換え部分である。つまり要約するとそうとも言えると田母神氏は書いておられるのであって、そこだけ取り出すと、誰が書いたとしても飛躍した文章に見えてしまう。

7.P191 別表ー「陰謀諸説」7
7.感想
私自身フライイング・タイガースを調べてみて確かにおっしゃるとおり、事実確認できなかった。改めて田母神氏の文章を読んでみた。
「真珠湾攻撃に先立つ一ヵ月半も前から、中国大陸においてアメリカは日本に対し、隠密に航空攻撃を開始していたのである」とある。
この文章を秦氏は「真珠湾攻撃の一ヵ月半前から、日本に航空攻撃を開始していた」と解され、そんな事実はない(100%)とされた。これは校正の問題だ。「中国大陸において隠密に、日本に対し航空攻撃を開始する」ことなどありえない。日本に対し航空攻撃(準備)を開始していた、とするのが校正の出来た文章だ。ここは秦氏のあげ足取り。参照:1941年 幻の東京空爆計画The Flying Tigers:
追記: 2009年1月17日 秦氏へ 動かぬ証拠を発見! 
1941年晩夏から米軍は日本に対して戦闘態勢に入っている


8.P.191 別表ー「陰謀諸説」-5
8.感想
これに関しては再度ここにリンクを貼っておく。
参照:An Interview with Admiral Kimmel
学問的には否定されている(98%)と秦氏は書いておられるが、これはアメリカでも識者の間ではすでに常識とされていることだと思うのだが。参照:日米開戦の真相

9.P.191 別表ー「陰謀諸説」-6&P.196
「ハル・ノートは間違いなく国務省極東部で作られたものであり、ソ連製ではなく」・・・
9.感想
魚屋で饅頭が買えないのと同じくらい当たり前のことだ。問題は誰が知恵をつけたかということだ。ホワイトは起草者ではないと言う秦氏のコメントは正しい(ホワイトの名が表面に出るわけが無い)。がここでは誰が書いたかではなく、誰が後ろで糸を引いたかが重要なのだ。ホワイトはどのようなポジションにいて、ゆえに状況から判断してノートを起草した張本人であると言われている、と田母神氏は書いておられるだけなのだ。それに対しては「ノートを起草した張本人であるなどと言う話は一度も聞いたことが無いし、またそんなポジションにもいなかった、ありえない」とするのがまっとうな反論ではないだろうか。

別表が9項目からなっていたので、数を合わせて9つの感想を書いてみた。
・・・・・・・・・

昨夜3時間を越える大変興味ある放送に偶然出くわした。非常に新鮮な視点だと感じたのでリンクします。ここではアメリカ人でさえ戦勝国の勝手な裁判を否定しているし、真珠湾はそのようにアメリカ側が仕向けたと当然のことのように言っている。Mark Weber-July 13, 2008-The Political Cesspool
この番組はPatrick J. Buchanan氏のこの本、とNicholson Baker氏の「Human Smoke: The Beginnings of World War II, the End of Civilization」が話題の中心になっている。そしてこちらはこの本に関するNicholson Baker氏のインタビュー。Nicholson Baker Q&A: この2冊の本を紹介しているペイジ
少し古い書籍になるがAlbert C. Wedemeyer氏のWedemeyer Reports!, 1958.も追加紹介しておくことにする。
参照:Albert C. Wedemeyer その1: その2: その3
参照:第二次大戦に勝者なし(上) : 第二次大戦に勝者なし(下) :
参照:この本の図書情報
ここに紹介した3冊は、入り方は異なるが根底で通じるものがある。Remember Pearl Harborや「悪の枢軸」等と言う語に込められていると思われるニュアンスはすべての本の中で息絶えている。多くのアメリカ人多くの日本人にこそ読んでいただきたい書物だ。
・・・・・・・・・・

ー追記:2009年1月12日ー
主旨を同じくする以下のBlog PageにTrackbackさせていただきました。
あすなろおじさんのつぶやき : 陰謀史観?
いすけ屋の戯言 : WiLL2月号秦反論の反論 :
ー追記:2009年1月13日ー
主旨を同じくする以下のBlog PageにTrackbackさせていただきました。
新・木庵先生の独り言:田母神俊雄擁護論(朝日新聞糾弾)#7
日本再生研究会SC ソ連スパイの秘密交信を解読するー1

Potsdam Conference

Potsdam Conference

1.ポツダム宣言 POTSDAM PROCLAMATION
2.ポツダム宣言 Wikipedia
3.Potsdam Conference convenes:
4.European History/Europe: 1918 to 1945
5.Conferences of the Allied Grand Strategy:
6.The Potsdam Conference:
7.Harry Truman and the Potsdam Conference :
7.は教材として提示されている非常に興味深いサイト。以下はそこからの一部引用。
Their song was that France would go Communistic, so would Germany, Italy and the Scandinavians, and there was grave doubt about England staying sane." The Potsdam Conference, a meeting of the victorious leaders of the Allies in Europe, attempted to confront the delicate balance of power of the opposing governmental structures, democracy and communism.

各国の中枢に深く入り込んでいた”正義だと信じたスパイ達の幻想力”がこの場にスターリンを登場させた。体力も権力も充実し一人だけまるで降臨したように堂々としているスターリン。砕氷船理論の第一段階が達成された瞬間だ。
「Will」2月号で秦郁彦氏が「田母神氏がコミンテルンの陰謀なるものをずらずらと並びたてたのは感心しない」とし、別表を作成して「コミンテルンの陰謀諸説」をずらずらと独自の視点で否定されている。秦氏は自ら「陰謀大好き」と表明され「陰謀史観」などという語をタイトルに用い、自らの目に鱗をはめてしまっておられる。コミンテルンが成果を上げ結果を出していなければ、この図(写真)はありえないだろう。陰謀史観でも陰謀説でも既になく、戦略であり、各国を代表する出席者達はその成果を、脅威を”事実”を、少なくとも雰囲気としてうすうす認識しているからこその図である。この場を支配しているのは今まで言われてきたようにこれから先の共産主義に対する脅威と言うよりもむしろ、過去の事実に対するぼんやりと見逃してきた自国内恐怖なのである。

参照:Tel Quel Japon Politique過去記事:ソ連の参戦
参照:Tel Quel Japon Politique:過去記事:大東亜戦争とスターリンの謀略:
参照:Tel Quel Japon Politique過去記事:Macarthurの証言
参照:大東亜戦争とアメリカの失敗
参照:「侵略」か「圧制からの解放」か日本のアジア進出
参照:真珠湾攻撃に関する議会の調査報告書
参照:An Interview with Admiral Kimmel
参照:日米交渉ー開戦への経緯
・・・・
参照:Hull note Wikipediaハルノート全文
United States Note to Japan November 26, 1941

史実を世界に発信する会

史実を世界に発信する会のSite と その1ペイジ を紹介します。
Society for the Dissemination of Historical Fact
日本の名誉を守るために真実の歴史を英文で世界に発信していくサイト


ー上の記事は2009年1月6日ー
・・・・・追記:2010年12月22日・・・・・
サイト紹介をより詳しく
史実を世界に発信する会
○黄文雄さんの『満州国は日本の植民地ではなかった
○阿羅健一『南京で本当はなにが起こったのか
○東中野修道『南京事件  国民党秘密文書から読み説く

新年明けましておめでとう御座います

国歌をきく: フランス国歌
国歌をきく: アメリカ合衆国国歌
国歌をきく: ロシア連邦国家
国歌をきく: 日本国国歌
国家を聞く: 満州国国歌
さまざまな国の国歌をきく
それぞれぞれの歌詞を読み、それぞれの国を比較するのも一興だ。
それにしてもフランス共和国国歌の血なまぐさい好戦性と、歌う人たちのド迫力には、改めて圧倒される。日本人からもフランス人からも苦情が出ないのは何故?何故この人たちは更迭させられないの?
それぞれの国が、それぞれの現在にいたる過去の歴史に対する溢れんばかりの誇りを、その国歌に歌い込んでいるからだろう。

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