第一次大戦後のヴェルサイユ条約、あれはイギリス首相がパリ講和会議で「レモンの種が泣くまでドイツを絞れ!」と公言したことに象徴されるように露骨なドイツへの復讐でした。
ドイツはすべての植民地を放棄した上に、1320億金マルクという払えるわけのない天文学的賠償を課せられました。ドイツ経済は一挙に破綻、1914年には1ドルが4.22マルクだったものが1923年末には1ドルが4兆2000億マルク、卵一個が3200億マルクという破局的なインフレになり紙幣は紙屑と化しました。
(「小学館2007年7月15日刊「平成攘夷論」小林よしのり著P.249)
映画「日の名残り」の中で、ヨーロッパ貴族が集まって、このことを論じる場面がある。ヨーロッパにも反省する良心もあったのだということがわかる。風に吹かれて消し飛ばされる程度の良心ではあったにしても。
(ちなみにこの「日の名残り」の原作は日本人Kazuo Ishiguro氏)
上のFilmの中のドイツ人たちの歓喜の表情を見て取っていただきたい。Hitlerというさえない男に歓喜しているのではない。Hitlerの存在が象徴するものにドイツ人たちはこれだけ歓喜しているのだということが、わかるだろう。
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